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【早稲田スポーツ】危なげない試合運びでベスト4進出/アミノバイタルカップ3回戦

2012.06.09

 「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会 
 6月6日 静岡・時之栖スポーツセンター裾野グラウンド

早大2-0青学大
(得点)=[早]畑尾(27分)、榎本(75分)
※公式記録はこちらから


前線へ指示を送る畑尾主将

2回戦の勝利により、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(総理大臣杯)出場権を獲得した早大。次なる目標、関東制覇へ向けて3回戦で相まみえるのは関東大学リーグ戦(リーグ戦)2部に所属する青学大だ。過密日程による厳しいコンディションながらも、確実に得点を重ねて2-0で勝利。今週末に東京で行われる準決勝へとコマを進めた。 

 静岡を舞台に、中1日の間隔で戦い抜いてきた今大会も3試合目。強い日差しが照りつけたこともあり、立ち上がりの両チームはともに動きの重い印象となった。3分には今季初先発のMF石川拓(スポ3=神奈川・日大高)がファーストシュートを放つも、それ以降は目立ったチャンスを作れない。そんなもどかしい展開の中、先制点につながったのはセットプレー。27分、MF島田譲(スポ4=鹿島アントラーズユース)のCKにDF畑尾大翔主将(スポ4=FC東京U-18)がヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らした。1-0と1点リードのまま、前半を折り返す。 


榎本の得点を応援に駆け付けた部員たちと喜び合う

後半に入り、ややポゼッションを高める早大。素早い展開からゴールを狙うシーンも見られるようになってきた。反対に62分には、カウンターからGKと1対1のピンチの場面を作られるものの、DF山地翔(政経4=浦和レッズユース)が粘り強く対応しゴールを許さない。そして欲しかった追加点が生まれたのは75分。DF奥山政幸(スポ1=名古屋グランパスU-18)の右からのクロスに合わせたFW富山貴光(スポ4=栃木・矢板中央)がヘディングシュート。相手GKが弾いたところにFW榎本大希(スポ3=横浜F・マリノスユース)が詰め、リードを2点に広げた。その後は連戦の疲労が効いてくる時間帯となるが、守備陣は最後まで集中を切らさず。2得点差を無難に守り切り、しっかりと完封で試合を締めくくった。 

 この勝利により3回戦を突破し、ベスト4進出。次戦は今週末、舞台を東京に移して行われる準決勝だ。過密日程の戦いは続くが「総理大臣杯本戦もこういった試合が続くので、シュミレーションができたと思います」(富山)と選手たちはすでにその先を見据えている。トーナメント形式の連戦においては、この日のように本来の動きが発揮できない中でも、効果的に得点を積み重ねて勝ち上がる強さも必要となってくる。「『6冠』ではなく(アミノバイタルカップを含めて)『7冠』を目指す」(榎本)。弾みを付けて大阪に乗り込むためには優勝あるのみ。今季初戴冠まで、あと2勝だ。 

(記事 佐藤拓郎、写真 池田朋美)
◆コメント
DF畑尾大翔主将(スポ4=FC東京U-18)
――先制点となったご自身のゴ-ルについて
2回戦のスカウティングから、「セットプレ-はチャンスだから」ということは聞いていました。ラッキーなところにボールが来たこともあって決めることができました。スカウティングに感謝したいです。
――復帰後3試合で2ゴ-ルですね
点を取るのは自分だけの力では無理ですし、セットプレ-のキッカ-やファウルを貰ってくれる選手のおかげです。ただ、ヘディングは自分の武器なので、常に「いいボールを挙げてくれれば決めるよ」という気持ちではいます(笑)。
――チ-ムとして無失点でした
結果として無失点で終わることができましたが、何度か裏も取られていますし、攻めている間のオ-ガナイズという部分がまだまだ足りないので、きょうは課題も浮き彫りになった試合でした。
――1年生ながら右サイドバックで3試合フル出場したDF奥山政幸選手(スポ1=名古屋グランパスU-18)についてはいかがですか
もともと落ち着いている選手ですし、練習のときから4年生以上の雰囲気を出してくれているので、全く心配はしていなかったです。あいつも含めて今は下級生が頑張ってくれているので頼もしく思っています。
――静岡での3試合を総括してください
まず、自分達はOBの方々の多大なる支援に感謝しなくてはいけません。おかげさまで、試合後に一旦東京に帰っているチ-ムもある中で、ずっと静岡に滞在させてもらうこともできました。結果を残せたことで最低限の恩返しはできたのかなと思います。とはいえ、東京に戻って行われる週末の2試合に勝たなければ本当の意味での恩返しにはならないので、チ-ム一丸となって頑張っていきます。

FW富山貴光(スポ4=栃木・矢板中央)
――ベスト4になった感想をお願いします
一昨日総理大臣杯本戦の出場を決めて、自分たちはこの大会の優勝を目指そうということで臨みました。きょうも自分たちのサッカーをして戦っていこうと思っていたので、2-0で勝てて良かったです。
――試合を振り返って
皆なかなか体が動かない中で、守備や球際の部分ではすごく良くできたと思います。そこからの攻撃への質が良くなかったと思うので、そういった部分を改善したいです。
――コンディションはいかがでしたか
連戦なので、なかなか動かなかった部分はあると思います。
――FW榎本大希(スポ3=横浜F・マリノスユース)選手の2点目について
良い形でサイドを広げて早いプレスをかけて、政幸(DF奥山政幸、スポ1=名古屋グランパスU-18)から良いボールが上がってきたので。こぼれ球も大希(榎本)が反応してくれたので、すごく良い追加点になったと思います。
――中1日での3連戦を振り返って
総理大臣杯本戦もこういった試合が続くとので、シュミレーションができたと思います。こういう戦い方をして勝てるというのは分かりました。もっともっと質を上げないと、日本一にはほど遠いと思います。ここからが本番なので、まずは関東で優勝して本戦に臨みたいと思います。

DF三竿雄斗(スポ3=東京ヴェルディユース)
――東京ラウンド進出の感想をお願いします
大会が始まる前から必ず優勝しようと皆と言っていたので、とりあえず準決勝まで進めて良かったです。
――5日間で3試合をこなすハードスケジュールの中、コンディションはいかがでしたか
前半は大丈夫でしたが、後半10分ごろぐらいからは正直、普段の試合をやってるときとは違う感覚になってやばいと思いましたね(笑)。それでもなんとか気持ちで最後まで乗り切ることができました。90分間の中で厳しい時間帯もありましたが、強度を落とすことなくプレーし続けられたと個人的には思っています。
――青学大の印象は
青学大には知り合いもいますし、結構気合いが入ってるなと。質の高いサッカーをしてきて自分達もよく動かされたので、簡単な相手ではなかったです。
――青学大の10番であり、同じユースチーム出身の木澤純平選手などを意識されたのでしょうか
そうですね。高校3年間一緒にやっていたということで、高い技術を持った上手くて厄介な存在だということは分かっていたので、やっぱり意識はしましたね。
――そういった選手を抑えながら、2-0で勝利できました
前半風下で相手に押し込まれた展開にもなりましたが、大翔くん(畑尾大翔主将、スポ4=FC東京U-18)がCKから点をとってくれました。その後も集中を切らさずに、前半を1-0で折り返せたことが、結果的に勝利に繋がった最大の要因だったと思います。
――ご自身のプレーを振り返ってみて
前半は攻撃にいきにいくかったですけど、後半は風上だったこともあり積極的にいけました。守備は相手がくさびのパスを受けた場面などで、もう少し厳しくいけていたらと思います。
――最後に、9日の準決勝の意気込みをお願いします(インタビュー後、準決勝の相手は国士大に決定)
専大だったら、きょねんと今季のリーグ戦でも勝ててない相手ということで、必ずや勝ちたいという思いは強く持ってます。国士大の場合は、今季のリーグ戦でまだ対戦していないので何とも言いようがないですけど、いずれにしろ勝って決勝に進みたいです!

MF近藤洋史(スポ2=名古屋グランパスU-18)
――ベスト4進出となりました。感想をお願いします
最初からワセダはアミノバイタルカップ優勝を目標にしているので、御殿場でこうやって全勝することができてよかったです。
――きょうの試合を振り返って
相手は1部でなく2部だったので、勝って当たり前という面もありました。危ないシーンもあったけど、チームの強みを出してしっかりと2-0で勝てたことはよかったと思っています。
――予選をここまで終えて手ごたえは
トーナメントで負けたら終わりなので、連勝していかなければならない中で、チームとして勝ち進めていることは良いことだと思います。
――5日間で3試合とハードなスケジュールでしたがコンディションは
自分的には全然問題なくやってこれています。チームとしても、疲れはたまってるのかもしれませんが、それを見せずにひとりひとりしっかりとハードワークをしているからこそ、3連戦を乗り切れたと思います。
――準決勝に向けて意気込みをお願いします
西が丘でもっとここよりも良い雰囲気で、良いプレッシャーの中でできると思うので、絶対に勝ちたいと思います。
 

 

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