2012.06.08

【駒大スポーツ】 中大の壁高く リード守れず敗戦/大臣杯関東予選三回戦 

「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会』兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選、第3回戦  (時之栖スポーツセンター裾野グラウンド)

駒澤大学 2-3 中央大学
(得点):〔駒〕=オウンゴール(5分)、宮城(51分)  〔東〕奥山(59分)、砂川(63分)、砂川(69分)
※公式記録はこちらから

「失点に肩を落とす大石」
 
 『「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会』兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選、第3回戦は6月6日、時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで駒澤大 vs中央大が行われた。2年ぶりの大阪行きを決め1部首位の中大に挑んだ駒大。一歩も引かず2点のリードを奪ったが、わずか10分で逆転を許し公式戦連勝が6でストップした。
 
 
 前評判では駒大の劣勢が予想された一戦だったが、開始直後から良い意味でその期待を裏切った。互いに出方を窺いながら迎えた立ち上がり5分、早々にネットを揺らしたのは駒大だった。右サイドでMF山本大貴(3年=ルーテル学院高)が中の様子を見ながらボールを運び、そのまま低い弾道のクロスを入れる。FW宮城雅史(4年=具志川高)を狙ってのパスがオウンゴールを誘い、運も味方につけ幸先よく先制点を獲得。その直後、意地を見せつけるように中大FWがミドルシュートを放つが、これをGK大石健太(3年=磐田北高)が片手で弾き出しチームを救う。
 
こうなるとペースは完全に駒大へと傾いた。得点にこそ繋がらなかったが、山本やMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が積極的に相手の裏を狙いプレー位置を高める。守備では広がり過ぎないコンパクトなDF陣が息を合わせ、バランスを保ち試合を進めた。好調を維持していたが予期せぬ事態が降りかかる。32分に山本の負傷退場で、早くも交代カードの使用が余儀なくされた。駒大の点取り屋がピッチを後にしたが、代わって入ったMF小牧成亘(2年=ルーテル学院)も奮闘。投入からわずか6分でシュートを放つなど、存在感をアピールした。45分間のなかでバーに救われるシーンなどもあったが、流れを渡すことなく前半を終えた。
 
 後半に入っても勢いは衰えず。47分に小牧が左サイドをドリブルで駆け上がりチャンスを作ると、51分に今度は湯澤が同サイドをドリブルで仕掛けシュートを放つ。一度は相手GKに防がれたが、中へとこぼれたボールを求め混戦状態へ。混み合うなかで宮城が押し込み待望の追加点を獲得した。喜ぶ駒大イレブンの横で中大主将・奥山慎(4年=帝京高)が憤りをみせたように、下馬評を覆す試合展開に誰しもが”勝利”の二文字を頭に思い浮かべたに違いない。
 
 しかしこの日の相手は関東リーグ1部の首位を走るチーム。そのプライドからか、再開を告げるホイッスルの音とともに中大が目の色を変え襲い掛かってくる。その中大が56分にDFの選手を下げMFの松本和茂(3年=國學院大學久我山高)を投入し攻撃に人数をかけると、ここから逆転劇が始まった。まずは59分に奥山が主将として自ら得点。MF碓井鉄平(3年=山梨学院大学附属高)が「運動量」と何度も口にしたように、駒大選手の足が止まり始めたのも重なり63分、69分にも続けて失点を喫した。昨季の中大戦のデジャブのようにわずか10分で3点を失い、その後は勢い付いた中大を止める術もなく。指揮をとる秋田浩一監督は、「2点取った後に10分くらい我慢出来ていれば」と悔しさを露にした。
 
 我慢しながらも終盤にかかり、84分に湯澤が独走状態で一対一のチャンスを得るも「ボールしか見ていなかった」と、GKに阻まれ同点に追い付けず。90分が経過し表示された残り時間は3分。最後の力を振り絞るも、目の前に立ちはだかる壁を越えることは出来ず、公式戦7戦ぶりの黒星となった。
 
 敗れはいたが、中大を相手に2得点は自信に繋がったはずだ。「8位より5位の方が良い」(秋田監督)の言葉にも隠されているように、この先の戦いも本戦での組み合わせに大きく関係してくる。連戦で疲れも溜まっているが、それはどのチームも同じこと。苦しい中でどれだけ戦えるか。この敗戦の悔しさを糧に、残す2戦で勝利を収めて欲しいところだ。

 以下、試合後の駒澤大監督・各選手コメント
 
◆秋田浩一監督
「実力通りだった。2点取った後に10分くらい我慢出来ていればいけていたと思う。ボランチが引いてしまったことと、友廣のところで声掛けをしないというところでやられてしまった。田中と友廣の差はほとんどない。しかし、しゃべることができない。それでもよくやっていた。小牟田が足を痛めていた中で点を取ろうとしていたり、いろいろな状況のなかで頑張っていたのは良かった。人のために頑張れないとだめ。自分のためでは甘えてしまう。仲間のためならごまかさないで頑張れるはず。8位より5位の方が良い。リーグ戦もあるので使っていない選手を使っていきたい」
 
◆三澤祥馬主将(4年=三菱養和SC・Y)
「前半ピンチもあったが、前半のうちは0点に抑えて1点は取れたので良かった(後半の失点について)クリアが小さくなったところで点を打たれたっていうのが2本あったので、そういうちょっとしたことで失点してしまうので一つ一つはっきりしたプレーが出来なきゃいけないと思った。(DFで気をつけた点は)でかいのがいたので、そこはしっかり押さえようということで話はしていた。(次の課題)駒大のサッカーを一生懸命やることと人間的に成長して、そうすればいいサッカーができると思う。駒大らしいプレーをしていけば次は勝てると思う。そういうサッカーを目指していきたい」
 
◆湯澤洋介(4年=矢板中央高)
「最初に2点取ったのは良かったが、その後3点失点したのは良くなかった。いい時間帯の時に守り切れればよかった。1失点目も自分が戻り切れなかった。もっと走らなければいけない。(モチベーションは)すごく高かった。選抜で一緒だった今井もいたしすごく楽しみにしていた。相手もベストメンバーではなかったけど、しっかり自分たちのサッカーをやればやれる。(GKとの1対1は)決まったと思った監督にも言われたが、相手も後ろから来ていなかったし、止まればルックアップしてキーパーもゴールも見えた。ボールしか見ていなかった。落ち着けばよかった。(次戦は)変わるかもしれない、出たら頑張りたい」
 
◆友廣壮希(3年=高川学園高)
「監督に言われたことをしっかりやろうと思っていた。今日は1部の1位が相手だったので絶対に倒そうという雰囲気ではいった。(2失点してからは)取りに行こうという雰囲気はあったがなかなか取れなかったので残念。(3失点は)自分のところをだいぶやられていたので、自分のところが原因かなと。後自分がまだ中でコミュニケーションをちゃんと取れなかったので、そういうとこをしっかりやっていきたい。(次戦は)また、チームで切り替えて頑張っていきたい」
 
◆大石健太(3年=磐田北高)
「相手首位ってこともあり、無失点で勝ちたいっていうのが目標だったんですけど、結果は負けてしまったので悔しかった。(2点目FKからの失点は)決められたサイドに自分の意識を集中していれば触ることはできたと思う。中途半端なところに立ってしまってボールに触れなかった。防げた失点だったと思う。やられちゃったことはしょうがないので、切り替えて次からやりたいっていうのがあったが、自分もどこかで切り替えられなかったっていうのがあった。そこをもっと次に活かせればいいと思う。チャンスをまた貰えたら無失点で勝つことが目標なので取り合えずそこを目標にしていきたい」

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(文 駒大スポーツ 佐藤亮)
(写真 同 河田奈津子)