2012.06.06

【福岡大スポーツ】 九州4連覇達成!/総理大臣杯九州予選トーナメント決勝

総理大臣杯九州予選トーナメント大会 決勝 (春日公園球技場)
  福岡大学3-2日本経済大学
 【福大】岸田〈和〉(27分、30分、41分)
 
 


4年連続28回目の優勝。29回目の全国大会進出は大会最多

      

 開始早々から相手の勢いにのまれる福大。前半8分に右サイドからのクロスをヘッドで合わせられ先制点を許す等序盤はやや受け身な状況が続く。しかし、ビハインドでも徐々に流れを引き寄せて行く。そして前半27分、岸田〈和〉(4年=U-18大分)が同点ゴールを決め同点。30分には田中(4年=U-18福岡)から中央でスルーパスをもらいGKをかわし2点目。41分にも同じく田中からのパスに反応し3点目を決める等、約15分でハットトリックを達成する大活躍。

 追加点が欲しい福大は後半開始から清武(4年=U-18大分)を投入。しかし、後半立ち上がりは日経大ペース。相手のまずい攻めにも助けられ失点こそはしないものの福大は受け身な状況が続く。攻撃面でも、清武が起点となり作り出した決定的な場面を決められない。そして77分、4点目を取りに行くべくFW山崎を約1カ月半ぶりに投入。展開的には守りを固めるのがセオリーではあるが、乾監督は攻撃のバリエーションを増やす事に。しかしその直後、日経大に1点差に迫られるゴールを許してしまう。山崎の高さを生かしたい福大だがなかなかチャンスを作れない。78分に相手がこの日2枚目のイエローカードを貰い退場し数的有利に立つ。終了間際に自陣を突破されピンチを招くもGK藤嶋(3年=大津)が身体を張った守りで1点リードを死守し試合終了。福大が4年連続28回目の優勝を決めた。
 

乾監督が今大会の収穫と認めるMF18増田忠紘 【写真:福教戦】

 

【乾監督 コメント】
  成果と同時に課題も見えたトーナメントだった。我々は九州で負けるわけにはいかない。結果を出すという現実的な目標をクリア出来た事は良かった。大会を通じての収穫はMF18増田(3年=東福岡)の台頭。清武ともう一人中盤でボールをさばける選手が欲しかった。彼が結果に繋がるプレーが出来るようになってきた事は非常に大きい。怪我人や調子の上がらない選手も多く、やりくりしながら戦いチームの完成度が低い中での優勝だった。
 
 4年生が入学した09年に総理大臣杯で我々は全国制覇した。そのピッチには、牟田・清武・岸田も立っていた。あの年は冬のインカレもファイナリスト(準優勝)に入り、それを経験している唯一の学年。彼らが残っている間にもう1回ファイナリストになる事が大きな目標。そのためにも、本大会までの残り3試合でチームを全国大会バージョンにし、1カ月でもう1ランクレベルUPした布陣を作りたい。

 
ハットトリックを達成し仲間と喜ぶFW20岸田 和人

【FW20岸田 和人 コメント】
 全試合で得点を挙げる事が出来たので個人的には満足している大会だった。大会を通して調子が良かった。試合前はいつも通りやれと監督に言われた。しかし、早い時間帯に失点してしまいチーム全体に喝が入らなかった。何とかしようと思っていたので早い時間帯で追いつけて良かった。

 大学卒業後、少しでも上にいけるように全国大会で結果を残し、監督や親など、お世話になった方々に恩返しになるような大会にしたい。
 


 DF4牟田 雄佑。全国大会でも注目を集めること間違いなし。

【大会MVP DF4牟田 雄祐】

 大会を通じてチームの内容はあまり良くなかった。その中で応援団の声援は本当に力になった。彼らの為にも試合に出ている僕らは負けられない。日本一の応援を背に頑張りたい。

この優勝が本当の意味でのスタートだと思う。全国大会では、自分達がやろうとしているサッカーがどこまで出来るか。常に自分達発進で、結果も大事だが自分達を信じてトライしていかないと総理大臣杯が全てでは無いが後悔する。
 


MF10稲葉 修土。福大の新たな10番への期待は大きい

 
【新人賞  MF10稲葉 修土】

 準決勝・決勝とうまくいかない試合が続いたが、応援の力でチームが一つになり勝つ事が出来た。福大の10番だから期待されるものは大きい。しかし、今は期待にこたえられていないのでしっかり練習して応えたい。

 全国大会に向けて全てのレベルアップが必要。暑い中走りこんで、走りきれる力をつけたい。10番も付けているので、決定力も上げて期待に応えたい。
 
【記者席より】
 ベスト4入りを決めてからの2試合(準決勝・決勝)は現有戦力から見ても決して良い試合だったとはいえない。とはいえ、怪我人や不調の選手がいる中やりくりしていく事で若い選手の成長はチームとしても選手個人としても大きい。特にDF大武(2年=筑陽学園)にとって未経験のDF木本(1年=静岡学園)とCBコンビを組んだ事は課題もあるもののお互いに良い経験となったに違いない。

そして何より応援団の声援が大きい。福教大との準決勝、暑さの中1点ビハインドの状況下で選手達が足を止めず走り続けたのは彼らの後押しがあったからこそであろう。総理大臣杯でも選手たちと一体となって戦う日本一の声援にも期待したい。

 総理大臣杯で優勝した09年は当時3年生のFW永井謙佑(現名古屋グランパス)のスピードを生かすサッカーで勝ちあがってきた。今年のチームは身長175㎝以上の大型の選手を7人以上抱える等高さを生かしたサッカーが鍵となるはず。4年生の選手も3年前優勝しただけに後輩達に全国制覇した時のあの気持ちを経験させたいはずだ。

【記事】 金縄 洋右
【写真】 石井 健太郎 川浪 美咲 淵脇 健司