2012.05.31

【慶應スポーツ】終了間際の失点で宿敵相手に黒星 第9節/早大戦

関東大学サッカー1部リーグ 第9節
慶應義塾大学 1-2 早稲田大学  (市原緑地運動公園臨海競技場)
(得点)=〔慶〕:近藤(26分) 〔早〕:田中(2分)、石川(88分)
※公式記録はこちらから
 
 
 汗ばむほどの陽気の中、関東大学サッカー1部リーグ第9節が行われ慶大はライバル早稲田と対戦した。前節の順大戦で劇的な勝利を挙げた慶大は、試合は立ち上がりに立て続けに与えたコーナーキックから早々に失点する。だが、近藤の今季5点目のゴールで前半のうちに同点に追いつく。両者意地がぶつかり合う中で後半終了間際にフリーの相手にヘッドで決められ万事休す。宿敵相手に勝ち星をあげることはできなかった。

伝統の一戦に臨んだ慶大イレブン

 
 試合は前半立ち上がりから動き始める。バックラインのパスを取られたところからCKが続き、3本目のCKで早大の田中に頭で見事に合わせられ失点。開始早々、出ばなをくじかれる展開に。なかなかゲームを支配できない慶大だったが14分に保田(2年=横浜F・マリノスユース)がファーストシュートを放つと、松下(3年=國學院久我山高)が積極的な攻め上がりを見せるなど、徐々に攻勢に転じる。迎えた26分、「形ができた」(藤田主将)というように、松下が右サイドの磨見(2年=横浜FCユース)へロングパスを出すと、これを磨見が絶妙のファーストタッチから中に走りこんだ近藤にパスを送ると近藤が右足を振り抜き同点ゴールを奪う。その後は両軍一進一退の攻防を見せるも追加点は奪えないまま同点で前半を折り返した。
 
 
 迎えた後半、負傷した岩田(3年=名古屋グランパスU-18)に代えて赤木を投入。慶大は前半からのいい流れそのままに48分には増田、58分には近藤がシュートを放つもゴールには至らず。なかなか決定機が作れない中で71分に磨見に代えて森田(4年=川崎フロンターレU-18)を送り出し、逆転を狙いにいく。77分にはゴールからやや遠い位置でFKを得て、これを赤木が蹴り中に合わせにいくも合わせることはできない。80分、近藤に代えて平戸(2年=暁星高)を投入し前線でのターゲットを作る。逆転を狙う慶大だったがチャンスを作るもののシュートまでなかなか持っていけないでいた。すると終了間際の88分に隙を突かれる。慶大の選手の足が一瞬止まったとき、右サイドからクロスを上げられ中にいた途中出場の石川に頭で決められてしまう。今季の慶大はここまで終了間際の劇的な得点が多いだけに、同点弾が期待されたが1-2のスコアで試合終了の笛は鳴った。
 


リーグ戦5得点目を挙げた近藤
 
 これまで今季は3試合も劇的な試合を見せてきた慶大であったが、今節はそれとはまったく逆の展開となった。また今節は「ちょっと不用意」(須田監督)というように開始早々と終了間際の失点を喫してしまい、課題も露呈した。しかし、長短のパスを織り交ぜたまさに「狙い通りの得点」(須田監督)を奪えたことは今後の攻撃に対する自信にもなるだろう。宿敵・早稲田に負けてしまったが、この試合で見えた課題を解消しこれからの試合につなげていきたいところだ。
 
 
 
【試合後コメント】
 
須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「残念な結果だったんだけれども、素直に相手が地力があった。相手の方が強かったという印象かな、点差以上に実力の差はあるかなという印象ですね。」
―今日の出来自体は
「出来自体は我々のやろうとしていることをやろうとしていたので、
そのこと自体は非常に評価できるかなと思います。」
―これまで劇的な試合が続いた中で、今日はいい流れで入れるかと思ったがなかなか波に乗れなかった
「そうですね。最初のプレーというのが象徴しているのかなと。さっきも言ったんですけど最初と最後がああいう形で失点してしまうと本当に少しのミスかもしれないけれどそこを逃さない相手がやっぱり今日は良かったんじゃないかと思います。」
―得点シーンはとてもきれいだったが
「パス交換から逆サイドに展開しての狙い通りの得点だったので。ああいう場面をもう少し増やしていかなければいけないと思います。」
 

藤田息吹主将(4年=藤枝東高)
―早稲田戦でしたがどのような気持ちで試合に臨んだか
「やっぱり特別な相手なのでそういう気持ちもありましたけどリーグ戦の一戦ということで。いつもと同じ戦い方をしようということをチームでは意識していました。」
―試合自体を振り返って
「ずっと監督が相手どうこうというよりも、自分たちのサッカーをしようということを言われていて、勝ち負け関係なくまずそこを目指そうと。そこはある程度できたかなと思います。」
―これまで終了間際での得点が多かった中での終了間際の失点だがどういう心境か
「監督がもう奇跡は起きないということを言われていたので、逆に今までよかった分こういうこともあるのか、と思います。」
―得点シーンはすごくきれいだったが
「そうですね。自分たちが目指しているショート、ショートつないでロングで展開してそこから攻撃していくという形ができたと思います。」
―次のリーグ戦まで間が空くが、修正を加える点はどこか
「まず自分たちのサッカーの質を上げることが1番だと思います。」
 
 
 
松下純土(3年=國學院久我山高)
―今日の試合を振り返って
「試合全体を通して、基本的に自分たちのサッカーが出来たとは思うんですけど、正直言うと、早稲田の実力が僕たちより上だったというのが感じています。」
―1点目のシーンについて
「監督からずっとサイドチェンジということを要求されていて、あのシーンでもたまたま僕のところに入った時に、逆サイド磨見がフリーでいたので、思い切って蹴ったらつながって、それがゴールにつながったという感じですね。」
―改善点は
「このシーズン通して、立ち上がりというのは、すごく悪いことが多くて、今日もそれが顕著に現れたなと感じています。最初に失点してしまうと、向こうが勢いづいてしまいますし、僕らも押し込まれてしまうので立ち上がりいかに僕らが相手のを押しこめるかが、ずっと課題だということを、選手間で話していて、特に今回はそれを意識していこうということだったんですけど、それがうまくいかなくて、やはり立ち上がりの所はもっと集中してやっていかなければと思います。」
―今後の試合にむけて
「一回リーグが中断するので、また新たな気持ちでやっていきたいと思っていて、とりあえず、リーグ戦のことは一回頭から離して、総理大臣杯で全国に行きたいという気持ちはやはり皆強いので、そこにベクトルを合わせて皆で頑張って生きていきたいと思います。」
 
 
増田湧介(2年=清水東高)
―今日の試合を振り返って
「立ち上がり消極的になってしまって、最初のミスから始まってしまって、そこで失点してしまって後手に回ってしまったんですけど、前半は割と自分たちのサッカーを徹底して点も取れて、自分たちのサッカーができたんですけど、そのサッカーを後半も継続できなくて、どんどん運動量が落ちたところで相手の早い攻撃についていけなくて最後失点してしまって、それが残念でした。」
―今日は早慶戦でしたがどんな気持ちで臨んだか
「一番負けてはいけない相手だったですし、ライバルだと思うんですけど、あんまり気負わずに1つのリーグの試合だと思って臨みました。」
―ここ数試合松下純土選手とボランチを組んでいますが
「松下選手は自分でボールを引き出してくれてボールを動かしてくれて、自分はその分上手くスペースを空けて守備の準備をしっかりして、役割をしっかりとして2人で分担してできたと思います。」
―次節へ向けての意気込みは
「ここで1回中断期間に入って2週間空くので、他の大事な試合もありますけど、またチームとして課題をしっかり皆で改善して次の試合に望んでいきたいと思います。」
 
 
近藤貫太(1年=愛媛FCユース)
―今日の試合を振り返って
「勝てなかったので悔しいです。」
―得点を決めたが
「1点リードされた状況だったので時間的には良かったと思うんですけど、最終的には勝利につなげられなかったということはいま一つなのかな、と思います。」
―早慶戦ということで特別な思いはあったか
「それは特になく、リーグ戦の一つであって、早稲田に勝っても勝ち点3ですし、他のチームに勝っても勝ち点3ですから、そういう意味ではいつも通り試合に臨みました。」
―早稲田の印象は
「向こうからの慶応に対するプライドというのはすごく感じましたし、最後の「勝った!」という喜びとかを見ても、すごく向こうは意識しているんだな、と思いました。しかし、自分は特に意識することなくいつも通り試合に臨みました。」
―次節に向けて
「今日勝ち点3を落としましたけど、最後の部分だったりとか、セットプレーからの攻撃だったりとか、2点ともヘディングでやられていて防ぎようのない失点ではないので、今後もそういうところを修正してしっかりと次の試合に臨みたいと思います。」