第60回全日本大学サッカー選手権決勝 (国立競技場)
専修大学 3-0 明治大学
[専]=長澤(53分)、大西(66分)、仲川(80分)
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【表彰】
最優秀選手賞 庄司悦大(専修大学)
ベストGK 朴泰希(専修大学)
ベストDF 栗山直樹(専修大学)
ベストMF 三田啓貴(明治大学)
ベストFW 町田也真人(専修大学)
第60回全日本大学サッカー選手権(インカレ)の決勝が5日に東京・国立競技場で行われ、初出場の専修大学が2大会ぶり3回目の優勝を狙う明治大学を3-0で下し、初優勝を果たした。
前半は明治大の素早いプレスに手を焼いた専修大だったが、後半の立ち上がりに試合を動かす。53分、中盤でのこぼれ球を拾ったMF町田也真人(4年/埼玉栄高)が素早く展開すると、ボールを受けた長澤和輝(2年/八千代高)がペナルティーエリアの手前から右足を一閃。狙い済ましたシュートはゴールに吸い込まれ、鮮やかに先制点を奪う。
これでリズムをつかんだ専修大は、主将のMF庄司悦大(4年/清水商業高)を中心としたパスワークで試合の主導権をつかむ。そして迎えた66分、町田のパスに反応したFW仲川輝人(1年/川崎U-18)が右サイドを突破して折り返し、長澤がシュート。こぼれ球をFW大西佑亮が押し込みリードを広げた。
その後はDF丸山祐市(4年/國學院久我山高)を一列前に上げるなど、明治大が前がかりになって攻撃を仕掛けるが、専修大は落ち着いて攻撃をはね返すと、80分にはカウンターで抜け出した仲川がGKをかわして無人のゴールにシュートを流し込み、勝利を決定付けた。
初戦の福山大学戦で9得点を挙げるなど、圧倒的な攻撃力を見せた専修大。モットーである「美しいサッカー」を見せつけ、初出場で初優勝という快挙を達成している。
【試合後コメント】
専修大学
・源平貴久監督
「前半は相手の素早い守備とそこからの攻撃を受けて、明治さんのほうが決定機は多かったと思いますが、GKがファインセーブしてくれたこともあり、0-0で折り返せたのが一番大きな勝因だったと思います。後半に入って長澤が点を取りましたが、パスを回してというのではなく、個人の力で点を決めてくれた。あの得点でその後の時間帯を有利に進めることができたし、明治さんも前に出てきてくれた。
1年間を通して、我々は攻撃的なサッカーを目標にやってきましたが、こういったサッカーでもチャンピオンを取れるんだということが証明できたし、こういったサッカーを目指しているチームの良い目標になれたのではないかと思っています。
(サッカー部創設50周年と言う節目の年での優勝について)正直言うと、リーグ戦もインカレも優勝しただなんて信じられない。まさかといった気分です。我々は全国大会に出場するのは初めてですし、なかなか勝つには難しいサッカー、結果よりも内容を重視したサッカーをやっていますから。それで結果を残せたのは、選手たちがよく頑張ってくれたからだと思います」
・庄司悦大主将
「前半は自分たちのスローガンである美しいサッカーができていなかったので、後半はしっかりやろうと話した中で3点取れたことはよかった。前からプレスが来ることは分かっていたので、自分たちがしっかりボールをつなげれば良い攻撃ができると思っていた。前半はなかなかそれができなかったが、後半はしっかりできたのでよい結果につながったと思う。
(大会MVPについて)今日に関しては自分は何もしていないし、前の選手が点を取ってくれたので、前の選手に感謝したい。(1年を振り返って)厳しい時期もありましたけど、ここで優勝できたことは自信につながると思うので、来年からもしっかりやっていってほしい。自分はこれからプロの世界に行くが、厳しい世界だと思うので、今日の反省点を次につなげていきたい。(強さの秘密は?)全員が向上心をもって練習に臨んでいたことがよかったことかなと思う。これを来年も再来年もつなげていってほしい」
・栗山直樹(3年/清水東高)
「攻撃陣が気持ちよく攻撃できるように後ろはゼロで押さえることを目標に試合に取り組んでいた。準決勝で完封して自信を持っていたし、明治には阪野などうまい選手がいたが、粘り強くやれたことが良かったかなと思う。
(最優秀DFに選ばれたことは?)正直、自分が選ばれるとは思っていなかったので驚いた。認めてもらえたことは素直にうれしい。チームが結果を残したからこそ自分が選ばれたと思うので、みんなに感謝したい」
仲川輝人
「(優勝の)実感はまだわかないです。ただ、初出場で初優勝ということで、歴史に名を刻めたのかなと思っています。前半は緊張があってミスが目立ってしまった。ハーフタイムに自信を持ってやれと言われて、後半に3点を取れたのは自信になりました。後半は良いサッカーができたし、観客のみなさんに楽しんでもらえたと思う。
ただ、ここで浮かれてしまうと腐ってしまうので、これからも自分の課題であるボールキープや決定力の部分を上げて、来年も良いサッカーをしたいです。今度は相手も研究してくると思うので、その中でも勝てるチームになりたいですね」
明治大学
・神川明彦監督
「大会を通じて失点が少なく、守備は安定していたし、サイドアタックに磨きをかけて大会に臨んで、サイドから点を取れたのは良かった。決勝は専修の攻撃をどう守り、少ないチャンスを決められるかがポイントだった。前半は0-0で予定通りだったが、後半の最初のチャンスを長澤君が決めた。明治の出来が悪かったとは決して思っていないし、この敗戦を人生にどう生かしていくのかが我々のこれからの課題だと思う」
・宮阪政樹主将(4年/FC東京U-18)
「前半は良いサッカーができたが、1点取られてしまって、自分たちも点を取りに行かなければならなくて、そこでリズムを取られてしまった」
・丸山祐市
「19番の選手はキープ力があって、そこを起点にうまくさばかれてしまった。今日は完敗でしたが、やりきった感はあるし、そこまで後悔はしていない。ただ、こんなに素晴らしい舞台で悔しい思いをしたので、これを糧にJリーグでもまれながらやっていきたい(FC東京に入団内定)。
前半をゼロに抑えれば行けると思っていたが、後半頭に1点目を入れられてしまった。両サイドバックが若かったこともあり、そこで隙ができて2点目を奪われてしまって、完全に勝機が見えなくなりかけていたので、リスクを犯してでも自分が前に上がって、相手のキープレーヤーである6番と10番を潰しにいった。自分たちが自陣でボールを奪われて1失点目を喫したが、最初の1点目で勝負が決まったのかなと思うし、ちょっとしたミスが勝敗を分けてしまったのかなと思う」
・高木駿(4年/東京Vユース)
「3失点は素直に悔しい。相手はすごくうまかった。臆することなくつないできたり、仕掛けてきたりして、相手のほうが上だったと思うので、そういった部分は見習いたい。前半はうまくしのげたが、後半は耐えられなくなって後手を踏んでしまった。手の内を知る相手だったからこそ、やられたくなかったが、相手がいつも以上の力を出してきたし、そこは素直に認めないといけないと思う。相手は攻撃陣だけでなく、サイドバックとか全体のボール回しがうまくて、ボールの取りどころをつかめなかったし、後半捕まえきれず失点してしまった」



