2012.07.06

EURO2012で優勝したスペインの試合を中心にした分析セミナーが開催


 7月4日、サッカージャーナリスト養成講座の主催による1dayセミナー『EURO2012から学ぶ現代サッカーのトレンド--スペイン代表をモチーフにフットボールの未来を考察する』(協力:サッカーキング、ワールドサッカーキング、フットボールプラザ)が行われた。『サッカー観戦力が高まる ~試合が100倍面白くなる100の視点~』(東邦出版)や『サッカー守備 DF&GK練習メニュー100』(池田書店)といった著書で知られるサッカーライターの清水英斗氏が講師を務めた。

 清水氏はEURO2012で優勝したスペインの試合を中心にプロジェクターやホワイトボード、スライドなどを使用し、詳細な分析を行った。まずはスペインとイタリアの決勝戦にフォーカスを当て、勝負の明暗を分けた要素の一つは“大きすぎたコンディションの差”だったと指摘。中2という厳しい条件で決勝戦を迎えたイタリアは「すべてを出し尽くして勝ち上がった」とし、疲労の影響で決勝戦ではプレスが甘く、それが敗因の一つとなったと述べた。

永田

 国際大会3連覇を果たしたスペインのシステムである0トップについても鋭い視点を示した。セスク・ファブレガスのFW起用を基本としたスペインのサッカーに注目。「サッカーは1トップがディフェンスを引っ張って深みを作るのが基本と言われていますが、スペインはトップが下りてきてコンパクトになる。だからむしろ幅を使うサッカーだと言えます」と、戦術分析力に定評のある清水氏ならではの分析を行っている。アタッキングサードまでは無駄なエネルギーを使わず、ゴール前でのみスピードを上げるスペインのサッカーを「ハンドボール化現象の象徴」と呼び、これが現代サッカーのトレンドだとも主張した。

 なお、このセミナーを主催したサッカージャーナリスト養成講座は、現在、ワークショップ型セミナー「サッカーフリーペーパーを作ろう」の受講生を募集中。講師とともに当ポータルサイト『サッカーキング』のフリーペーパーを制作するという内容になっている。

取材・文=浅場 透(サッカージャーナリスト養成講座
写真=山中尚一(サッカージャーナリスト養成講座

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