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【駒大スポーツ】守備陣崩し切れず・・またも無得点で2連敗

2014.06.01

関東大学サッカー1部リーグ第10節(龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド) 駒澤大学0-2慶應義塾大学 (得点):〔慶〕=増田(4分)、(33分) ※公式記録はこちらから

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                                                                    「2試合連続で無得点に終わった駒大」

JR東日本カップ2014第88回関東大学サッカーリーグ1部・第10節は5月24日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで駒澤大VS慶應大戦が行われた。前節は、無得点と沈み、今節こそはと得点に意欲を燃やす駒大。しかし、試合開始直後に失点すると、FW宮地元気(2年=東京Vユース)をはじめとした強力なFW陣の勢いに圧倒され、33分にも2失点目を許すなど防戦一方の展開に。エンドが変わった後半では、駒大のサイドも機能し始めるが、慶大の手堅い守備を前に、得点を奪えない。結局2-0と1点も返せず、慶大の「堅守速攻」に完敗する形となった。

 

立ち上がり早々の失点は痛かった。4分という、まだ情勢も流動的で不安定な時間帯。DFラインが乱れ、連携にミスが生まれてしまう。それを慶大は見逃してくれなかった。陣内深くまで瞬時に切り込まれるとゴール前、格好の位置でシュートを打たせてしまい失点。この早い時間帯の失点が相手に流れを持っていかせてしまう結果となった。一方の駒大は、前線のFW小牟田洋佑(4年=前橋育英高)にマークが張り付き、攻撃の歯車が合わない。苦戦している間にも、33分、相手に速いスピードで抜け出されると、またしてもDFのミスから失点を献上。前半終了時点で2点というリードを与えてしまう。

 

ハーフタイムを挟んでの後半。45分に、DF大木暁(4年=東京Vユース)の絶妙なクロスを小牟田が頭で押し込み、ゴールネットに突き刺すも、オフサイドの判定。しかし、後半からは相手の運動量が落ちたところにロングボールが効き、攻撃に活気が生まれ始める。慶大に劣らない速いテンポでサイドに展開。そこからクロスを上げれば、本領発揮といったところだが、相手DFが粘り強い守備を見せ、なかなかクロスを上げるところまで辿りつかない。それでも、一瞬の隙を突き、ゴール近くにシュートで迫るなど惜しい場面も多く見られたが、バーや相手のファインセーブに阻まれ、得点に至らない。82分、キムデセン(2年=東京朝鮮高)がペナルティーエリアで倒されたことによって得たPKも、バーに嫌われてしまう。前半と比べ、多くの好機を演出した後半も最後まで前半のスコアを覆すことはできず、2-0という苦い完封負けを喫した。

 

 駒大の力が試されたこの1戦。チームが抱える問題点や課題が露呈した試合となってしまった。すぐ後に控える大臣杯予選のためにも、早期建て直しが求められるところ。これに対し、小牟田は「技術どうこうではなく、気持ちの問題。勝ちたいという気持ちを再度、チームで共有したい」と語った。

 

強豪がひしめく大臣杯予選。ここでどれだけ、気持ち・プレー共に充実した迫力あるサッカーが見せられるか。駒大サッカーの真髄が問われている。

 

以下、試合後の駒澤大監督・各選手コメント

 ◆秋田浩一監督

「(試合を振り返って見て)力がないということだと思うので、謙虚に受け止めて、またしっかり練習しないといけないと感じた。(失点について)1点目は風も吹いていたが、気の緩みがあった。(セットプレーが多かったが)キッカーとの意思が合わなかったと思う。ボールは悪くなかった。(良かった点)後半は点数取ろうと思っていたので必至にボールいっていたので、諦めないでプレーしていると言うのは評価できたと思う。(吉岡選手がフル出場だったが)ヘディングも競れる、体張れる、ボールが来ても逃げない。点数欲しいので、ゴール前まで来ても粘れるのがいいと思った。(アミノバイタルへの意気込み)勝ちたいが怪我人も沢山出でしまったので頑張りたい。多少上位を慌てさせるようにはしたいと思う」

 

◆平尾優頼 (4年=市立船橋高)

「(今日の試合どのようなことを意識して挑んだか)前節負けたので勝ちたいと思っていたが、最初から最後まで内容が悪い試合だった。 (前半開始直後に失点)立ち上がりこそ集中しなくてはいけないが、自分たちの、弱さだともいえる。(何が足りなかったか)根本から、戦う気持ちがなかった。慶應の方が、球際に体ごと来て頑張っていたと思う。(次節に向けて)前期いい形で終って、後期に繋げたいと思うので、大臣杯で修正して前期勝ちで終わりたい」

 

◆小牟田洋佑(4年=前橋育英高)

「(徹底したマークが付けられていたが)自分のところにマークが付けば、攻撃が抑えられるということでマークされていたのはわかっていた。そこで、負けてしまった部分があり、そこは反省しなければならない。(CKに持ち込むも得点に上手く繋がらない点は)キックの精度を改善するのはもちろんだが、中の人も、ボールに触る前に相手にクリアされてしまっているので、そういった点も意識していくべきだと思う。(この状態からどう立て直していくのか)勝ちたいという気持ちを再度、チーム全体で共有して、大臣杯予選を勝っていきたい」

 

◆柳川剛輝(3年=広島ユース)

「(試合を振り返って)最初立ち上がりからしっかりやろうと言っていたが、みんな動けず逆に相手の方が先に動いて2点とられてしまったので、最初の所で自分たちが主導権握らないといけないと思った。(チームとして)チームのやることが徹底できていなかったので、入りが悪くて2失点したのは反省しなくてはいけない。(次節に向けて)大臣杯に繋げていきたいし、上の順位を狙っていかなくてはいけないので絶対勝ちたい」

 

◆吉岡雅和(2年=長崎総合技術大学附高)

「(試合前意識したことは)今日勝てばもっと上を目指せるので、ミーティングではとにかく徹底して結果にこだわろうと話し合ったが、監督の期待に応えられなかった。負ける試合では無かった。(自身の攻撃について)自分の右サイドからもっと仕掛けられればもっとチャンスを作れたし、1点決めておけば試合の流れも変わっていたと思う。(次節に向けて)次節負ければ、また下のほうで残留争いになってしまうので、次こそはみんなで徹底してやるしかない」

 (取材・駒大スポーツ

(文・駒大スポーツ  森 綾香)(写真  同  清村亮太)

 

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