[ワールドサッカーキング 1115号 掲載]


2人のファンタジスタがエースを生かし、生かされる
チームスタイルがカウンターからポゼッションへと移行したことで、攻撃の形も劇的に変化。マタとアザールの“ダブル・ファンタジスタ”が頻繁にポジションチェンジを繰り返しながら中盤のパス回しに関与し、アタッキングサードに入ればドリブル突破、ラストパス、シュートと多彩な引き出しを開けて好機を生み出す。1トップのトーレスは前後左右に動き回って“おとり役”となり、後方の2人が自由にプレーするためのスペースを創出。今後、トーレス自身のゴール数が増えれば国内最強の攻撃ユニットになり得る。

カウンタースタイルは完成の域、ポゼッション導入の可能性も
C・ロナウドやイグアインといった世界屈指のスピードと決定力を持つアタッカーが織り成すハイスピードカウンターは世界最高のキレと破壊力を持つ。個人技頼みだったコンビネーションもモウリーニョ体制3年目で完成度は高まっており、その精度は10月に行われた敵地でのクラシコでも証明済み。ゴール前を固めた相手に対して攻撃が行き詰まるという課題はあるが、ベンゼマやモドリッチという別の個性を織り交ぜることでリズムに変化が生まれており、今後はポゼッションスタイルへの進化も期待できる。

前線と中盤のシンクロにより高水準の得点力をキープ
前線の軸を担うのは万能型アタッカーのヴチニッチ。そのパートナーを、互いにイメージを共有し合えているジョヴィンコが務める。両者ともに純然な点取り屋ではないだけに爆発力に欠けるマイナス面はあるが、それをカバーしているのが2列目のマルキージオとビダルだ。とりわけマルキージオは昨シーズンに築いたヴチニッチとの“縦ライン”、下部組織時代からの盟友ジョヴィンコとのコンビで相手ゴールに襲い掛かる。こうして前線と中盤が相互補完し合うことで、チームは高い得点力を維持している。
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