2012.08.23

【ローマ編】ブロガー&サポーターによるセリエA 2012-13シーズン展望 『今オフ最大のニュースは、ゼーマンの監督復帰』

今オフ最大のニュースは、ゼーマンの監督復帰

8月25日、いよいよ2012-13シーズンのセリエAが開幕。サッカーキングではセリエA各クラブのブロガー&ファンにご協力いただき、新シーズンに向けた最新チーム情報を執筆していただきました。随時、チーム情報を追っているファンならではの濃密な情報が集結。読み応え十分な各クラブの情報をチェックしてください!
今夏、監督を始め、精力的な補強で注目を集めているローマは、ツイッターでローマの情報を発信している『いつものローマのひと』に展望してもらいました。

ローマ

◆2012-13シーズンの目標(予想順位)
チャンピオンズリーグ出場権確保

◆今夏の獲得&放出リスト
IN 選手名 《レンタル元》←昨季最終所属
GK ジュリオ・セルジオ←レッチェ
DF フェデリコ・バルザレッティ←パレルモ
DF ドドー←コリンチアンス/BRA
DF カスタン←コリンチアンス/BRA
DF マルキーニョス←コリンチアンス/BRA
DF イバン・ピリス←《マルドナード/URY》←サンパウロ/BRA
MF ステファノ・グベルティ←トリノ
MF パナギオティス・タヒツィディス←《ジェノア》←ヴェローナ
MF クラウディウ・ブンバ←トゥルグ・ムレシュ/ROM
MF マイケル・ブラッドリー←キエーヴォ
FW マッティア・デストロ←シエナ
FW マルコ・ボリエッロ←ユヴェントス
  
OUT 選手名 《レンタル元》→移籍先
GK ジャンルカ・クルチ→ボローニャ
DF シシーニョ→レシフェ/BRA
DF シモン・ケア→ヴォルフスブルク/GER
DF マルコ・カッセッティ→未定
DF ホセ・アンヘル→レアル・ソシエダ/ESP
DF フアン→インテルナシオナウ/BRA
MF アレハンドロ・ロージ→パルマ
MF フェルナンド・ガーゴ→《レアル・マドリード》←バレンシア/ESP
MF フェデリコ・ヴィヴィアーニ→パドヴァ
MF レアンドロ・グレコ→オリンピアコス/GRE
MF ファビオ・シプリシオ→C大阪/JPN
FW ファビオ・ボリーニ→リヴァプール/ENG
FW アレッサンドロ・フロレンツィ→クロトーネ

ブラッドリー

◆期待の新戦力
MF マイケル・ブラッドリー(写真)
豊富な運動量を武器にした守備力が自慢。ゼーマン新監督の信頼を得て、加入直後からレギュラーの座を確保した。丁寧かつ正確なパスとクリーンなタックルが売りで、中盤のフィルター役を一手に担うことができる。ブラッドリーの加入により、デ・ロッシがよりゴールに近いエリアでプレー出来るようになった点も補強効果は大きい。

DF フェデリコ・バルザレッティ
近年、若手主体の補強が目立つローマでは、例外的な30歳での加入。先のユーロ2012にも出場した実績十分なサイドバックで、攻守両局面で計算が立つ。若手が多いチームにあって、その経験はピッチ外でもチームに好影響をもたらすことだろう。

FW マッティア・デストロ
ゼーマンの下でのプレーを熱望して加入した万能型のFW。昨シーズン9得点を決めたボリーニを放出してまで獲得したことに対し、ファンからは疑問の声が多くあがったが、加入直後のプレシーズンマッチで結果を出して納得させた。3トップのセンターと左サイドで起用されることになりそうだ。

フロレンツィ

◆期待の若手
FW アレッサンドロ・フロレンツィ(写真)
昨シーズン、レンタル先のクロトーネで35試合に出場して11得点とチームMVP級の活躍を披露。満を持してローマに帰還した。体の線が細く、開幕前の親善試合では度々当たり負けする場面があったものの、足元の技術は定位置を争うピヤニッチにも劣らず、ゴール前での冷静さも併せ持つ。ゼーマン監督の希望でチームに復帰したこともあり、出場機会にも恵まれそうだ。

DF アレッシオ・ロマニョーリ
下部組織からトップチームに飛び級で抜擢された17才のセンターバック。プレシーズンマッチでは何度もスタメンで起用され、相手FWをことごとく完封。今オフのアピールでトップチームに定着した。ゼーマン監督がラツィオを率いていた時代に、当時10代だったネスタの才能を開花させたように、名将が次代のアッズーリ、ローマを担う逸材の才能を開花させるかもしれない。

◆新シーズンの予想フォーメーション
4-3-3

GK:ステケレンブルフ(ロボンツ)
DF:ピリス(タッデイ)、カスタン(ロマニョーリ)、ブルディッソ(マルキーニョス)、バルザレッティ(ドド)
MF:ピヤニッチ(フロレンツィ)、デ・ロッシ(タクシディス)、ブラッドリー(マルキーニョ)
FW:ラメラ(N・ロペス)、オスバルド(デストロ)、トッティ(ボージャン)

◆シーズン展望
 1998-99シーズン以来となるゼーマンの監督復帰が今オフ最大のニュース。昨シーズン、指揮官はセリエBのペスカーラを率いてリーグのシーズン最多得点記録を塗り替える90ゴールを奪い、チームを優勝、セリエA昇格に導いた。13年ぶりにローマの監督に就任したゼーマンの掲げる“超”攻撃サッカーが、セリエAで、新チームで、どこまで通用するのか注目が集まる。

 今夏、各ポジションに複数の新戦力が加入。しかし、最終ラインを除きレギュラークラスに大きな入れ替わりはなく、昨シーズンのように手探りでチームを一から作り上げるような失敗を繰り返すことはなさそうだ。

 新監督が求めるのは、攻守の切り替えのスピードと運動量。徹底的にパターン化した戦術は、若手にフィットしやすく、シーズン中に成長を遂げる選手も現れることだろう。昨シーズン、開幕10試合で4勝2分4敗と出だしでつまずいているだけに、今シーズンは開幕ダッシュに成功して勢いをつけたいところ。

 不安要素をあえて挙げるとすれば、重症から復帰したばかりのブルディッソと新加入選手3人で構成される最終ライン。前がかりとなるチームにあって、必然的に守備ブロックへの負担を大きくなる。オフサイドトラップと個の力でどこまで応戦できるか。コリンチャンスから加わったセンターバック、カスタンが期待を裏切るようだと、一気に守備が崩壊しかねない。

 マンチェスター・Cへの移籍が噂されながら最終的に残留を決意したデ・ロッシには、例年以上の期待がかかる。1年を通じて出場は難しいトッティに代わる新リーダーとして、名実ともにチームをけん引していく役割が求められている。2シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得して、自身の決断が間違っていなかったことを証明してもらいたい。

つものローマのひと

筆者:つものローマのひと
Twitter:@1927asroma
サッカーは試合よりも練習を見る方が好きなローマファン。ローマの下部組織上がりの選手を重点的に応援しています。

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