2012.06.14

Predator Lethal Zones PLAYER FOCUS:サミル・ナスリ

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first touch zone[ワンタッチで違いを生む技巧派]Special INTERVIEW サミル・ナスリ
Predator Lethal Zones PLAYER FOCUS dribble zone : NANI

目標は最低でもベスト8だ。僕たちはフランス代表だからね。

 サッカー選手には、偉大なプロキャリアを築くために大きな決断をしなければならない時がある。昨年夏のサミル・ナスリがそうだった。自分を更に上のレベルへと引き上げるため、彼は新天地への移籍を決断した。「タイトルを取るために移籍する」という言葉は古巣のサポーターの不興を買った。だが、彼は恐れることなく自分の信じる道を選択した。あれから1年、ナスリは自信と誇りを胸に歩き続けている。新天地ではリーグ優勝に貢献し、現在は代表の主力の一人としてユーロ2012を戦っている。

 もっとも、移籍という決断が正しかったかどうかはまだ証明されていない。それはもっと長い年月が過ぎた後に分かること。その時まで、ナスリは後ろを振り返ることなく歩みを進めていく。

後ろを振り返るより前を向いているべきだ

まずはリーグ制覇おめでとう。加入1年目で、チームにとって44年ぶりのタイトルをもたらした気分を聞かせてもらえるかな。

ナスリ 優勝争いはどう転ぶか分からなかったし、もう無理だと思ったこともあった。そんな時に支えてくれたのは情熱的なファンだった。最終節はまさに奇跡だ。勝たなければ優勝できない試合で、後半ロスタイムに2点を奪う逆転勝利なんてね。

今回のタイトル獲得で、君は何を証明できたんだろう?

ナスリ 移籍した当初は、「金のために移籍した」なんて言われたけど、実際は違う。僕はサッカーを楽しむため、そしてタイトルを獲得するために移籍を選択したんだ。そして、新しい仲間とともに偉業を成し遂げた。この勢いをユーロに持ち込むことができたら最高なんだけどね。

この数年、代表での君の立場は大きく揺れた。ユーロ2008では早期敗退の戦犯のように扱われ、2年前のワールドカップ(以下W杯)ではメンバー落ち。そのことをどう思った?

ナスリ 世代間の衝突はなかった。失敗を説明するには、若手に問題があったことにしたほうが楽だっただけさ。

今のチームに不安要素はない?

ナスリ 今は選手とスタッフの距離がとても近くて、一緒に歩もうとしている。前監督は選手と距離を置くタイプで、特定のメンバーとしか話そうとしなかった。でも、ゼロからの再出発をした今、見通しはすごく明るい。後ろを振り返るより、前を向いているべきだ。

W杯に出られなかった分、今大会への意気込みは強い?

ナスリ 落選してからずっと、僕を外す選択は間違いだったと証明しようと頑張ってきた。あの時はつらかった。でも、長い目で見れば、あの経験が自分にプラスだったと思う。しっかりと休暇を取れたし、モチベーションも上がった。代表も新監督を迎えることになったから、気持ちを切り替えて再スタートを切るチャンスだったんだ。

新監督の下ではレギュラーに定着しているよね。今のフランス代表はどんなチーム?

ナスリ 16人か17人のメンバーが継続的に出場機会を与えられていて、僕もその一人だ。先のことは誰にも分からないけど、励みになっているのは確かだよ。以前は常に不安を抱えていた。代表メンバー発表をテレビでチェックしなければいけなかったからね。今は監督が事前に知らせてくれるから、リラックスして準備ができる。そんな監督のためにも、良い結果を出したいんだ。

ユーロ2012に向けた目標は?

ナスリ 個人的な目標は特にない。チームが輝くのであればそれでいい。ユーロ、W杯と2大会連続で不本意な結果に終わり、フランス代表のイメージは大きく傷ついた。それを回復しなきゃならないと思っている。僕たちは優勝候補と見なされているわけじゃないけど、観光に行くわけじゃない。若いチームでも、野心を持って臨めば成功を収められるはずだ。僕たちは試合をするたびに成長している。本大会に向けて良い流れにあると思う。

チームとしての具体的な目標は?

ナスリ 最低でもベスト8だ。

ジダンから最高の刺激をもらった

小さな頃からサッカー選手としてプレーすると思っていた?

ナスリ 小さな頃からサッカー選手を夢見ていて、地元クラブの下部組織に入ったんだ。でも、子供の頃は今よりずっと小柄でね。プロになれるかもしれないと本気で信じられるようになったのは、15歳でユース代表に選ばれてからだった。それまでは自信がなかった。もちろん願ってはいたんだけど、学校の勉強にも力を入れていたよ。サッカー選手になれなかった時のことも考えなきゃってね。才能があっても、ケガで人生を一変させる選手は少なくない。若い時は特に運次第の部分もある。僕の場合は周囲にも恵まれた。ラッキーだったんだ。

同じマルセイユ出身で育った場所も近いジダンはナスリにとって「憧れの人物」
同じマルセイユ出身で育った場所も近いジダンはナスリにとって「憧れの人物」

「ジネディーヌ・ジダンの後継者」なんて言われていたけど、プレッシャーはなかった?

ナスリ 気が狂いそうだったよ。17歳の若造が毎週活躍できるわけがない。しかも、名実ともに世界最高の選手と比較されたのではね。ジダンと比較されるのは光栄ではあるけど、あんな駆け出しの頃にそう言われても、マイナスにしかならないよ。でも、ジダン本人との出会いは素晴らしいものだった。ありがたいことに何度か会うチャンスがあって、最高の刺激をもらった。同じマルセイユ出身で、育った場所も近いから、共通点も多いんだ。本当に素晴らしい人でね。憧れの人物だよ。

自分自身のプレースタイルを説明してほしい。ここ数年で変わってきたと思う?

ナスリ ユース代表でプレーしていた頃は、ゴールもかなり決めていたよ。当時は前線でプレーする機会が多かった。MFよりもFWに近かったのかもしれない。ディフェンスラインの裏を取って、GKと一対一になったりね。クラブでは、チームに優秀なストライカーが多いこともあって、プレーの比重がチャンスメークに移ったんだ。だから得点は減ったけど、アシストが増えた。得点が減ったことを気にしてはいないよ。監督の要求に応えられたと思っている。

スキル解説 ナスリの繊細なタッチ

相手の守備ブロックの中でボールを動かす“崩しの技術”
新天地でナスリに求められたのは、ゴール前を固める相手の守備組織を揺さぶる役割。そのために最も有効なのは、相手の守備ブロックの中にボールを入れ、動かすことだ。スペースが限定され、激しいプレスを掛けられる中、ナスリは巧みな動きでパスを引き出し、次のプレーへとスムーズに移行して相手組織を切り崩していく。このプレーを可能にするのが「プレデター リーサル ゾーン」のファーストタッチゾーンだ。つま先部分に吸いつくようなファーストタッチを実現するプレデターSLラバーの効果によって、繊細なボールコントロールを発揮している。ナスリのアイデアと集中力は、安定した技術に支えられることで具現化されているのだ。

[ファーストタッチ]のスキルアップ・アドバイス

point 1 チェックの動きを入れる
パスを受ける前、相手DFから密着マークを受けている時は、わざと裏のスペースへ飛び出す動きをしよう。DFを引き付けたら、すかさず体を切り返し、元のポジションに戻ることでボールを受けるスペースを作れる。
point 2 味方とコミュニケーションを取る
「いつ」、「どこで」パスがほしいのか? 声に出して味方とコミュニケーションを取ろう。また、必要に応じて身振り、手振りも用いて意思の疎通を図り、自分のイメージどおりのパスを引き出そう。
point 3 タッチの強さと方向が重要
ファーストタッチは「強さ」に加えて「方向」も重要。適切な強さで自分が進みたい方向にボールをコントロールすれば、スムーズに次の動きに移行できる。自分の進みたい方向にあらかじめ体を向けておくといい。

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