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中央大、首位・東京国際大に大量5失点…2部5位でリーグ戦を終える

2016.11.16

左サイドを突破する寺村[写真]=牛込淳貴(「中大スポーツ」新聞部)

JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第22節 中央大学 2-5 東京国際大学

文=岩根史記(「中大スポーツ」新聞部)

 前節で昇格の可能性は絶たれた中央大学。今季最終戦となる今節の対戦相手は、すでに2部優勝を決めている東京国際大学。この試合で4年生が引退とあって「いい形で終わりたい」(手塚聡監督)と臨んだ一戦だったが、2-5で敗戦。後期だけで8敗目を喫し、リーグ5位でシーズンを終えた。

 前半は5分にいきなり先制点を許す。「前半でディフェンスが簡単に(点を)取られてしまった。来年へ向けて一番の修正点」(佐藤健GM)という、1部復帰を逃した大きな課題がこの日も露呈した。しかし、わずか1分後に加藤陸次樹のゴールで同点。「最終節まで無得点。ゴールを決めるという強い気持ちが得点に結びついた」(加藤)と自身のリーグ戦初得点を振り返った。その後すぐに勝ち越されると、以降は相手の前線からのプレスに苦しみ、1-2で前半を終える。
 
 後半立ち上がりに3失点目を喫したが、50分に右サイドを抜け出した翁長聖のクロスを、中央で矢島輝一がそらし、最後は寺村介が合わせて2点目。今シーズン何度も見られた翁長の突破が、この日も得点に結びついた。

 その後は中央大が攻め立てる場面が目立つも、前がかりになったところを東京国際大に突かれ2失点。終わってみれば2-5と、東京国際大の試合巧者ぶりを見せつけられた。

 前期リーグは序盤こそ勝ち星を伸ばせなかったが、終盤の6連勝もあり、8勝2分け1敗で首位。逆転勝ちや試合終盤での勝ち越し点も目立ち、1部への返り咲きを存分に予感させた。

 迎えた後期リーグ。初戦で最下位の明治学院大学に敗れると、続く拓殖大学戦も競り負け連敗。その後も試合開始直後、終了間際での失点が目立ち「なぜ勝てないのか自分たちでも分からなくなった」(橋本龍馬主将)となかなか勝ち点を伸ばせない。終盤は上位対決での相次ぐ敗戦もあり、チーム状態を「最後まで改善できなかった」(翁長)と最終節を待たずして1部復帰が潰えた。

 守護神の置田竣也や、攻撃の要の古橋匡梧ら4年生は引退となるものの、ディフェンス陣には下級生も多く、エースの矢島もチームに残る。リーグ戦終盤では加藤や宮城和也ら1年生も台頭するなど、来季への明るい材料も垣間見えた。

 来季は降格組の早稲田大学と国士舘大学を交え、今季以上の熾烈な昇格争いが予想される。13年ぶりに2部を戦った今季の経験を糧に、改めて2年ぶりの1部昇格を目指す。

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