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初出場FW丹代藍人が起用に応える追加点…ニューヒーローの活躍で東洋大が3位に浮上

2016.06.09

初出場初ゴールを決めた東洋大FW丹代藍人 [写真]=スポーツ東洋

 またもやニューヒーローの誕生だ。27分に仙頭啓矢が自ら獲得したPKを決め先制に成功。後半は関東学院大学に押しこまれる展開が続いたが、終了間際の87分、この日スタメンに大抜てきされた丹代藍人が豪快にネットを揺らし勝負あり。JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部 前期は残すところ1試合、4連勝で3位に浮上した。

 ここまで全試合スタメン出場を続けた主将の佐藤仁紀をけがで欠く中、「小林(拓夢)をスタートで使うか悩んだ」という古川毅監督が選択したのはリーグ初出場初先発の2年生FW丹代だった。そして、前節初ゴールを挙げた期待のルーキーを差し置いて先発に名を連ねた若武者は結果で監督の期待に応えた。勝野瑛の落としに思いきり右足を振り抜き、勝負を決める2点目を突き刺す。

 開幕からスタメンに浦上仁騎、勝野、高橋宏季、坂元達裕と2年生が多く起用され、前節から倉本光太郎も定位置をつかみ、渡辺星夢も途中出場を果たした。「負けたくないという気持ちがあった」。U-15、16と年代別の日本代表に選ばれ、青森山田高校ではエースナンバー10を背負ったが、実績十分の彼でも大学サッカーデビューまで2年の期間を費やした。古川監督は丹代に前節まで佐藤がこなしていたボールを納めること、落とすことをベースにプラスアルファを求めた。待ちに待った出番に「得点」という目に見えるプラスアルファ(結果)を残した丹代。「次も出られるかわからない」と謙虚に話すが、その鮮烈なデビュー弾は指揮官の目にも印象強く映った。

 ここまでの10試合で計21人の選手がピッチを踏んだ。開幕3試合はつまずいたが、さまざまな選手が台頭し4連勝、順位も3位まで上げてきた。1部昇格に向け、「(年間)14勝が一つのライン」と想定する古川監督。まずは前期で半分の7勝を目指す。前期のラストマッチ中央大学戦、指揮官の目安となる7勝目を挙げることができるか。2位中央大との上位対決は、後期リーグ、そして昇格争いを占う上でも見逃せない戦いになることは間違いない。

文=吉本一生(スポーツ東洋)

選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/4328)をご覧ください!

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