2016.06.07

終了間際に溝渕雄志が劇的弾…慶應大、2点差追いつき貴重な勝ち点1を獲得

終了間際に同点ゴールを決めた慶應大DF溝渕雄志 [写真]=慶應スポーツ
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 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第9節、慶應義塾大学は“宿敵早大”に見事勝利し、4位に浮上した。4連勝を目指した今節は、昨季のリーグ優勝が消滅した時と同じ場所で同じ相手。「ここに勝たなければ優勝はない」(須田芳正監督)と因縁の相手、流通経済大学との戦いに臨んだ。だが、風下の前半は開始2分に先制を許すと、19分にもCKから失点し、2点のビハインドを負う。風上に立った後半は慶應大ペースで試合は進む。58分に山本哲平がPKをきっちり決め、1点差に迫る。さらに試合終了間際には、ロングスローでチャンスを作ると、溝渕雄志が頭で押しこみ、劇的同点弾。慶應大が貴重な勝ち点1を手にした。

 3連勝と勢いが出てきた慶應大のスタメンは前節と変更なし。4連勝を目指し、試合に臨んだ。だが、ゲームプランは風下の前半早々に崩れる。2分に流経大MF相澤祥太のスルーパスに抜け出したジャーメイン良に左足で決められると、風をうまく利用する相手に苦戦した。押しこまれる展開が多く、立て続けにシュートを浴びる。特に脅威となったのはCK。流経大DF小池裕太の左足から放たれるキックは風で鋭く曲がり、対応に苦しんだ。19分にそのCKから塚川に合わせられると、ビハインドは早くも2点に広がってしまった。その後も幾度となく決定機を作られた慶應大。須田監督の判断は早かった。何とか流れを変えようと、33分に松木駿之介に代え小谷春日を、41分に田中健太に代え山本哲平を投入した。我慢の前半はシュートを打てず、0-2で折り返す。
 
 後半は風上のエンドに回り、慶應大がチャンスを作り始める。55分、小谷が得意のドリブルで仕掛け、中央の手塚朋克にパスを送る。手塚がダイレクトで狙うが、枠には飛ばせず。これが慶應大のファーストシュートとなった。続く57分、小谷が裏のスペースに抜けだし、ペナルティーエリア内の山本にパスを送ると、相手のハンドを誘発してPKをゲット。これを山本がゴール左下に蹴りこみ、1点を返した。62分には小谷がドリブルで相手を引きつけ、ペナルティーエリア内へパス。これを受けた渡辺夏彦が密集を抜けだし、中央へ折り返すと、走りこんだ手塚がシュートを放つ。積極的にゴールを狙うものの、GKのセーブに阻まれる。慶應大はここでさらに畳みかけられなかったことが悔やまれる。なかなか決定機を作れないまま、時間だけが過ぎていった。後半アディショナルタイム、流経大の桜井が負傷するアクシデントで試合が一時中断。慶應義塾大イレブンは集まり、声を掛け合った。「雰囲気を締めてみんなで勝ちに行くことを再認識できるように声掛けしました」。井上大がこう振り返る90+7分、慶應大は敵陣の高い位置でスローインを得た。井上が投げたロングスローは宮地元貴、山本とつながり、最後はフリーになっていた溝渕雄志へ。「あるなと思っていたら本当に来た」(溝渕)チャンスを頭で押し込み、劇的な同点弾を決めた。試合は2-2のドロー。勝ち点1を手にした。

 課題となったのは、試合の入り方と1点を返した後のエンジンの掛け方。65分以降、有利な状況にも関わらず、なかなかチャンスを作ることができなかった。得られた勝ち点は1だったが、「4月だったらこのままズルズル負けていた」と井上はチームの成長を口にする。今季初のドロー。大混戦のリーグ戦において、この引き分けがシーズンのカギになるかもしれない。リーグも折り返し地点。前期最終節を勝利して終えたいところだ。

文=森本凜太郎(慶應スポーツ)

選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/?p=37310#more-37310)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2015)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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