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慶應大、豊川功治の逆転弾で今季初の連勝…次節の早慶戦に向け勢いつける

2016.05.23

豊川のゴールで逆転に成功 [写真]=慶應スポーツ

文=武内樹(慶應スポーツ)

 JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦の前節は、先制されるも後半に逆転しそのまま逃げ切った慶應義塾大学。国士舘大学との対戦となった今節は、溝渕雄志が右サイドバックに復帰した。試合は開始からミスが目立ち、相手に主導権を握られる。26分にサイドを突破され、こぼれ球を押し込まれ失点。前半は大きなチャンスを作れなかったが後半開始直後、手塚朋克の得意のドリブル突破からクロスを上げ、これが相手に当たりオウンゴール。ラッキーな形で同点とする。そして87分にFKから望月大知が競り勝ち、落としたボールを豊川功治が決め逆転。相手に押し込まれる場面も目立ったが、慶應大は今季初の連勝となった。

 今節も日差しが強い中で試合は始まった。試合開始すぐに松木駿之介が遠目からシュートするも、その後は10分まで防戦一方となった。3分、DFのクリアミスから相手にGKとの一対一を作られるもGK上田朝都がファインセーブ。その後もDFのミスから立て続けにシュートを打たれるも何とか防いだ。10分過ぎになってようやく慶應大が相手陣地に押し込むようになる。14分に溝渕のクロスから惜しいシーンを作るも相手に防がれる。一進一退の状態が続く中、26分に相手のサイドハーフにサイドから切り込まれそのまま失点を許してしまう。その後すぐに反撃に出る。31分に右からのクロスに松木がダイビングヘッドで合わせるも及ばず。38分、43分にもセットプレーからチャンスを作るもこれを決めきれない。やや空回りの状態で前半は終了する。

 何とか点を奪いたい慶應大は後半、増田皓夫に代えて落合祥也を入れる。そして後半の立ち上がり46分、手塚のクロスが相手DFに当たり、コースが変わってゴール。思わぬ形から同点とする。その後は中盤でのボール奪い合いが続く。65分右CKからのこぼれを田中がシュートするも入らず、76分には松木が個人技から左サイドから中に切れ込み、倒されるもこれはノーファール。77分、渡辺夏彦と落合の連携で相手DFを崩すもトラップミスであと一歩及ばず。流れは完全に慶應大に来たかと思われたが、81分に相手に立て続けにシュートを浴びる。83分に攻守にわたって走り回っていた渡辺に代えて小谷春日を投入。すると迎えた87分、右FKからのこぼれ球に豊川が反応し逆転に成功。90分には田中に代えて池田豊史貴を投入、持ち前の体の強さを発揮し、残りの時間をうまく使うことに成功した慶應大は今季初の連勝となった。

 試合開始すぐの時間帯に相手に攻め込まれてしまう悪い癖が直らない慶應大だが、徐々に試合の主導権を握っていった。ただ、DFから前線までボール運ぶものの最後の部分での思い切りのよさが足りないことや選手同士の連携面の拙さが目立った試合でもあった。次節は早稲田大学との伝統の一戦だ。今季初の連勝を飾った勢いそのままに、戦術面での改善点を克服し、上位争いに食い込んでいきたい。

選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/?p=36953#more-36953)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2015)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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