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東洋大、2トップの得点で首位東京国際大に初黒星をつける

2016.05.23

先制点を決めた東洋大FW仙頭啓矢(左) [写真]=當麻彰紘(スポーツ東洋)

 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部 第8節で、東洋大学が首位東京国際大学に今季初黒星をつけた。33分に仙頭啓矢の得点で先制すると、67分にはカウンターから佐藤仁紀がDFを冷静にかわしゴール左隅へ流し込んだ。終盤は相手の猛攻から1点を返されるもリードを保ち続け、貴重な勝ち点3を獲得した。

 相手は開幕から無敗をキープし、首位を走る東京国際大。しかし、前半は東洋大がボールを巧みに回しながら主導権を握る。均衡が破れたのは33分のことだった。「前にスペースがあった」と仙頭が自らボールを運ぶとフリーでシュート体勢へ。シュートは左ポストに当たりながらもゴールネットに吸い込まれた。「プランどおりゲームが進んだ」と古川毅監督も納得の内容で前半を折り返す。

 後半は一転、カウンター主体で相手ゴールへと迫った。51分には高橋宏季が抜け出すと、後ろから走り込んできた佐藤へ絶妙なヒールパスを供給。佐藤が放った右足の強烈なシュートは相手GKにセーブされるが、攻撃の形を示した。そして67分、センターサークル付近で相手選手同士が交錯し空いたスペースに佐藤が走り込むと、高橋宏からのパスを受けゴールへ突き進む。戻ってきた相手DFを難なく交わすと、最後は右足でフィニッシュ。直後に1点を返され相手の猛攻が続くが、星清太の投入でフォーメーションを守備的に変更。これが功を奏したのか、相手に決定的なシュートを打たせることなく試合を締めくくった。

 この試合で存在感を発揮したのは、前節からスタメン起用されている藤澤廣明だ。本職はセンターバックだが、けが人が続出しているサイドバックでの出場となっている。「チームのバランスを保ってくれている」と古川監督が評するように、前半からハイボールの競り合いで強さを見せるなど、守備に安定感をもたらした。後半は押し込まれる状況の中で「相手に大きい選手がいたのできつかった」と話しつつも、局面で攻撃をはね返し続けた。高校時代は東福岡高校で徳市寛人とセンターバックのコンビを組んでいた男も、大学では前々節まで出場機会に恵まれることはなかった。「一対一で絶対に負けないことが強み」と話す藤澤は、ようやくつかんだチャンスにプレーで応える。

 5試合負けなしとなり、チームも上昇気流に乗ってきた。首位との勝点差はわずか「3」だが、「まだまだ昇格圏内に入ってない」と古川監督。前期の残る3試合で勝点を積み上げ、いい形で折り返したいところだ。次節は青山学院大学を東洋大学朝霞グラウンドに迎える。混戦のリーグ戦を抜け出すべく、勝点3獲得が至上命題となる。

文=當麻彰紘(スポーツ東洋)

選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/4247)をご覧ください!

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