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関西学院大、明治大を退けついに決勝へ…悲願のインカレ優勝、4冠達成へ、全てをかけて臨む

文=宮内大輔(関学スポーツ)

 今夏の総理大臣杯決勝と同じ顔合わせとなった関西学院大学と明治大学のインカレ準決勝。どちらかが、ここで消える――。決勝戦への切符を懸けた運命の一戦は、インカレの準決勝にふさわしい試合となった。

 前半から勝負は一進一退の激しい展開になる。前半6分、いきなりスコアは動いた。1年生で不動の右サイドバックのDF高尾瑠が先制点を関西学院大にもたらす。対するFW和泉竜司擁するタレント集団の明治大も幾度となく抜群の連携を見せ、関西学院大ゴールに迫る。同18分には、あわやGKと一対一のピンチを招きそうになるもDF米原祐のスライディングタックルで難を逃れた。そんな中、関西学院大はまたしてゴールを奪う。22分、右サイドでパスを受けたMF森俊介が中央のFW呉屋大翔の足元へパス。呉屋はこれを相手DFを背負いながらもシュートまで持ちこむ。1度は弾かれるも、再び角度のないところからシュート。ボールはキーパーの手をかすめネットを揺らした。

 幸先よく2点のリードに成功した関西学院大はこのまま試合を進めたいところだったが、ここから明治大の見せる怒とうの攻撃に押しこまれていく。「和泉と藤本の2トップにセンターバックが引っ張られて、空いたバイタルを使われてしまった」と主将DF井筒陸也が振り返ったように、明治大の和泉やDF室屋成らのポジションを捕まえきれずこの後27分、そして37分に失点。このまま明治大ペースで攻められるまま前半を終えた。

 迎えた後半。「0-0からやり直そうと切り替えられたことが大きかった」と語ったMF小林成豪の言葉どおりに、落ち着いた入りを見せた関西学院大はすぐに試合を動かした。52分、チャンスを演出したのはまたも森俊からだった。森俊の上げたクロスボールはゴール前の混戦からこぼれたが、拾った呉屋がつなぎ、最後はMF小野晃弘が右足一閃。今大会初スタメンに抜擢された小野晃が値千金の決勝点をあげた。

 後半になっても、両チームとも運動量が切れることのない激しい試合を展開する。関西学院大は明治大のサイドバックが上がって空いたスペースなどを使い、小林、森俊、呉屋を中心にカウンターでチャンスを作っていく。68分にはそのカウンターから最後は呉屋がシュートを放つも、惜しくもバーに直撃。守備陣もコンパクトな陣形を保ち、明治大の突破を許さない。78分には相手が裏に抜けピンチを招くもGK上田智輝が気迫のセーブ。81分にもピンチを迎えるも、米原がタックルに飛びこみシュートをブロック。DF陣の気迫の守備で後ろからチームを鼓舞する。試合はアディショナルタイムに突入し、明治大の決死の攻撃に耐える時間が続いたが、最後に関西学院大のエースが試合を決定づけた。

 試合終了間際、ハーフライン近くまで上がってきていた相手GKがバックパスをミス。ボールを奪ったMF福冨孝也が全速力で前線に駆けあがる呉屋につなぐ。これに抜けだした呉屋は無人のゴールに右足でボールを流しこんだ。前半42分のイエローカードにより、累積警告で決勝に進出しても、出場停止が決まっていた関西学院大のエースが、決勝進出を決定づける“最後の”ゴールを決めた。試合はこのまま終了。関西学院大が総理大臣杯決勝の再現を果たし勝利。強豪明治大を退けた。

 試合後、涙を流し応援団の元に向かった呉屋に、「呉屋ゴール」の応援歌が歌われる。これまで関西学院大を何度も何度も勝利へと導いてきた、関学の大エースを称えた応援歌だった。「ベンチとかスタンドを見ると一緒にチームを作ってきた仲間がいて、4年生を見ると一緒に過ごした4年間のいろんな思い出がこみあげてきた。思わずぐっと来てしまったが、全員でがんばってきた関学だから絶対に勝てる。思いを託して、全力で応援したい」。呉屋はチームへしっかりと思いを託した。

 ついにたどり着いた決勝の舞台。昨年のインカレ決勝で敗れた流通経済大学に勝ち、今年の総理大臣杯決勝の相手、明治大に勝った。迎える決勝の相手は阪南大学。ともに関西で凌ぎを削りあってきた、よく知るチームが相手だ。関西学院大にとってこれ以上のシチュエーションはないだろう。「阪南は決勝で関学に勝つために上がってきた。相手に不足はない。関西サッカーにとって、関東で多くの観客の前で試合ができることは大きな意味がある。そこでしっかりと勝つことが、関西サッカーの未来につながっていく。去年は決勝にいく準備ができていなかった。今年は最初からそこを目指してやってきた」(井筒)

 井筒を中心に作り上げたチームが、いま最後の試合を迎える。関西選手権、総理大臣杯、そして関西学生サッカーリーグを制してきた。4冠まで、悲願のインカレ優勝まで、ついに、あと1勝だ。

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試合後の選手のコメントは関学スポーツHP(http://univ.nikkansports.com/press/kwangaku/soccer/016847.html)に詳しく掲載しておりますのでこちらもご覧ください!また関学スポーツTwitter(@kgsports)では試合速報や号外も更新しておりますので是非ご覧ください!

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