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明治大、GK石田貴俊の活躍で中京大とのPK戦を制し2回戦突破/アットホームカップ

2015.11.28

文=西田理人(明大スポーツ)

 劇的な初戦突破となった。シードで2回戦からの登場となった明治大学は、中京大学と対戦。初戦を4-0と快勝して勢いづく相手に対し、明治大は立ち上がり4分で失点を許す。しかしセカンドボールを拾えるようになると攻撃にリズムが生まれ、54分にはシュートのこぼれ球をDF橋岡和樹が押しこみ同点。延長戦に入ると、シュート数で相手を圧倒するも決めきれずPK戦へ。先攻の相手が1本目を外し、GK石田貴俊が4本目をストップする活躍もあり、4-2で勝利をつかんだ。

 期待通りの働きだ。石田は、相手の4本目を読みどおり、左に横っ跳びでストップ。勝利を大きく引き寄せた。「チームメイトも信頼しているんで。それも期待どおり」とGKのビッグセーブに、チームの指揮を執る池上礼二コーチは何の心配もしていなかったかのような表情で語った。当の石田も「PKならPKでいいやと。失点しないでPKなら勝てるだろうと」と重圧のかかるPK戦にも動じず。普段通りの相手のモーションや目線で跳ぶ方向を決めるスタイルで、値千金のビッグセーブを収めた。

 トーナメントでは頼もしい存在だ。延長後半終了後の円陣では「PKなら負けない」と何度も声が発せられた。「3年の高校総体(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)の3本止めた静岡学園高校との試合だけ」と石田はPKに絶対的な自信。残り2戦も最後の砦となる守護神が、トーナメントを戦うチームの大きな精神的支柱となる。

 失った点は自分で奪い返した。「自分のマイナスな分を点で取り返そうと思っていた」と同点弾の橋岡。中京大1点リードで迎えた54分。左サイドからのクロスをMF金原唯斗が冷静にコントロールし、放ったシュートがポストに当たると、サイドバックながらゴール前に詰めていた橋岡が押しこんだ。「取り返す気持ちで精一杯だった」。4分に1対1での突破を簡単に許して失点に絡んでしまっていた分、同点ゴールの味は格別。何度もベンチの仲間に向けてガッツポーズを見せ、ほえた。ゲームキャプテンを務めたFW菊池創太も「あの厳しい中で決めてくれたのは今後の明治大にとっても大きい」と試合中での後輩の成長を感じていた。

 準決勝の相手は福岡大学だ。決勝まで3連戦となる今大会(アットホームカップ2015 第13回インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル)。ある程度のメンバー変更も想定されるが、明治大としてやるべきことは変わらない。「僕たちは紫紺の誇りと責任を持ってしっかりと戦いたいと思う」(菊池)と明治大サッカーの3原則を忠実に体現していく。

 劇的な勝利となった中京大戦で得た勢いそのままに、28日の勝利もつかむ。

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