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青山学院大が最終節で敗北を喫する…来年度へ望みを託す

2015.11.17

文・写真=瀧川真由(青山スポーツ)

 11月14日11時30分。今年度の集大成であるJR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ2部最終節が行われた。4年生にとっては最後の戦いとなるこの試合。一心不乱に挑んでいくが、結果は1-3。相手にゲームを支配される展開となり、敗北を喫した。

 立ち上がりから相手の寄せの速さと球際の強さに苦戦する青山学院大学。55分にはシュートを打たれるなど、10分頃までペースを握られる。しかし14分、今度は青学大が攻撃を仕掛ける展開に。左サイドでよい形を作ると、室井からのパスに伊藤が合わせシュート。CKを獲得する。MF山田武典の的確なボールはゴール前へと送りこまれ、MF伊藤光輝が豪快にオーバーヘッド。しかし、惜しくもクロスバーを叩いてしまった。

 だんだんと雨足が強くなっていく東京国際大学グランド。20分には伊藤がミドルシュートを放つなど、雨のピッチを活かしたプレーをしていく。一方で、相手は怒とうの攻撃を仕掛けてくる。22分に迎えたピンチはDF澤井政樹の体を張ったクリアで切り抜けるも、23分、CKから失点。その6分後にもセットプレーを与えるなど、肝を冷やす場面が続く。

 負けてはいられない青学大。すると32分、FW角宮健介がPA内で相手に倒されPKを獲得。落ち着いて決め、同点に。だが41分、セットプレーから失点を喫す。PK以外はフィニッシュに持ちこめず、前半を1点ビハインドで折り返した。

 54分、右サイドのMF恵龍太郎からのクロスのこぼれ球を伊藤が合わせミドルシュート。しかし、枠を捉えきれない。65分には相手にミドルシュートを打たれるが、GK山田修平の好セーブで事なきを得る。74分、DF森孝輔の突破からCKを獲得。キッカーはMF小泉佳穂。放たれたボールのこぼれ球を森が合わせシュートするが、惜しくも上へふかしてしまう。チャンスをものにできず迎えた79分、またもCKから失点。青学大は3点以上を求め反撃していく。

 そんな中の後半アディショナルタイム、相手が二度目のイエローカードで一人退場。数的有利にはなるが、決定機を決めきれずに試合は終了。2015年度最後の試合は1-3の黒星で幕を下ろした。

 試合結果は不甲斐ないかもしれないが、今年度のチームが素晴らしいものであったと象徴するかのような熱いコールが、試合終了後もなおピッチへと送り込まれていた。DF石原良将 、FW高橋愛斗、そしてMF荒木大吾をはじめとし、4年生が中心となって築き上げてきた今年度の体制。

 目標である全国大会出場、1部昇格は叶わなかったが、後期リーグでの3連勝など、見ている人の心を動かしてきた。来年度はDF御牧建吾が主将となり、MF伊藤光輝、MF飛田泰平が副将として部を牽引していく。多くの人へ心動を与えるために、目標を果たすために、2016年度青学大サッカー部は始動する。

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