2015.11.15

明治大、リーグVへ望みつなぐ差波の決勝ゴール…慶應大に逆転勝利で最終節を終える

文=鈴木拓也(明大スポーツ)

 逆転勝利で優勝へ望みをつないだ。慶應塾大学とのリーグ最終戦は前半終了間際に不運なPKで先制を許すも、主将の和泉竜司、柴戸海、差波優人の3ゴールで3-2の逆転勝利を収めた。最終日を残して勝ち点を43に伸ばした明治大学は暫定ながらも首位に浮上。逆転優勝の可能性を残し、最高の形で今シーズンのリーグ戦を締めくくった。

「技術とメンタリティーとチームワーク、全てが合わさった歴代でベストのゴール」(神川明彦総監督)。背番号7が振り抜いた右足から放たれた強烈なロングシュートに、相手GKは一歩も反応できなかった。2-1とリードした場面で迎えた81分に生まれた差波のスーパーゴールは、勝利をぐんと引き寄せる3点目となった。「素晴らしいスーパーゴールだった」と栗田大輔監督も大絶賛。前節での強烈なミドルシュートに続き、2試合連続となる決勝ゴールに差波は「チームを勝たせることができたのが何よりもうれしい」と満足げに笑顔を見せた。

 その一瞬には言葉以上のメッセージがあった。右サイド室屋成からペナルティアーク付近に送られた早いパスに和泉が反応すると「神経を使って」(和泉)差波の右足の前へ落とした。シュートを打てと言わんばかりの和泉の落としに差波も迷わず右足を振り抜いた。「竜司(和泉)が本当に丁寧に落としをしてくれた」(差波)。ボールに込められたメッセージだった。高い位置での守備からボールを奪い、早いテンポでのポストプレーからダイレクトシュートでの得点。「一連の流れで寸分の狂いもなくできたプレー」(和泉)。1年間をとおして積みあげてきた「つながり」が、最終節で完璧にデザインされたゴールを生んだ。

 チームの成長を見せつける勝負強さだった。前半終了間際に不運なPKから先制を許したものの誰一人慌てる者はいなかった。後半開始と同時に髙橋諒を投入し、4-4-2から攻撃的な3-4-3にシステムチェンジ。前へ掛ける人数を増やすと、51分に和泉が逆転への狼煙(のろし)を上げる同点弾を沈めた。「竜司君(和泉)がいい時間に点を取ってくれて完全に勢いに乗れた」(土居柊太)。主将の一発でペースをつかむと、全体の出足が良くなりほとんどのセカンドボールを死守。慶應大の攻撃ターンをつくらせず、明治大は畳み掛けるような二次攻撃、三次攻撃で主導権を握り続けた。栗田監督も「1年間を通じて選手が本当に成長をした姿を見せてくれて、最後に素晴らしいゲームができた」とチームの成長に賞賛を送った。

 黄金世代の集大成だ。1年間チームをけん引してきた4年生にとってはリーグ戦ラストゲーム。得点に絡んだ和泉、差波、藤本佳希、髙橋。最終ラインで体を張り続けた山越康平。低学年から出場を続け、来シーズンJ内定の5選手は最終戦でも絶大な存在感を放った。「彼らも4年生として自分がチームを勝たせなくてはいけないことをよく理解している」と三浦佑介ヘッドコーチ。チームを勝たせることが使命の4年生の力はリーグ終盤に際立った。

「出ている僕らも大事だけど今まで出られなかった選手の思いもこの試合には詰まっていた」(差波)。スタンドからの大声援で勝利を支えた4年生の気持ちも同じだ。勝利を信じて疑わなかった。「勝利を目指して全部員が団結した結果だと思う」と藤本も団結力の強さを勝因の一つに挙げた。スタッフ陣、マネジャー、サポート、そして応援の選手たち。文字通りのチーム一丸で勝ち取った価値ある1勝だ。

 明治大は13勝4分5敗、勝ち点43でリーグ戦全日程を終えた。暫定首位の明治大と勝ち点41で暫定2位の早稲田大に絞られた優勝の行方は、15日11時30分開始の早稲田大対法政大学の試合結果で決定する。早稲田大が引き分け以下に終われば明治大の5年ぶりの優勝となる。不振が続いた前期ではあったが、アミノバイタルカップ優勝、総理大臣杯準優勝を経て着実にレベルアップ。後期開幕時6位からの追いあげは驚異的だった。スタンドで戦況を見つめることとなるが「やることはやってきたので思い残すことはない」と差波。人事を尽くした明治大は天命を、そして歓喜の瞬間を待つ。

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