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法政大、試合終盤のビックチャンスを逃し惜しくも順天堂大とドロー/関東大学リーグ1部第21節

2015.11.10

文=渡邊拓海(スポーツ法政新聞会)

 リーグ優勝を逃し、現在は平成27年度第64回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)出場を目指す6位の法政大学。勝てば、インカレプレーオフ圏内となる6位を確定させる試合となる。一方の7位順天堂大学は負ければインカレ出場を逃すことになり、負けられない状況である。そのお互いの気迫がぶつかる戦いとなった。

 雨の中、試合開始。序盤は順天堂大MF長谷川竜也やFW米田隼也を中心にボールを回され、なかなかシュートを打つことができない。何度もピンチを招くが主将のDF田代雅也を中心に体を張った守備で得点を許さない。

 そして前半も中盤に差し掛かる21分に均衡が破れる。MF上田慧亮からMF白石智之がつなぎ、ボールは左サイドにいたDF永戸勝也の元へ。「思いきっていった」と右足を振り抜いたミドルシュートは見事ゴールネットを揺らし、法政大が連勝の勢いそのままに先制する。

 その後は、両チームチャンスを作るも決め手を欠き、そのまま前半終了。1-0とリードを保ったまま試合を折り返した。

 後半に入り追加点が欲しかった法政大だが50分、思わぬ落とし穴が待っていた。前半から動きが良かった米田にミドルシュートを叩きこまれ、同点に追いついかれてしまう。その後も順天堂大に何度も逆転を許しそうになるも、GK富澤雅也の好セーブもあり、同点で踏みとどまった。長山一也監督も3人の選手を入れ替えるなど、事態を打開しようとあらゆる手を打った。

 そして試合終盤、ビックチャンスが舞いこむ。相手選手がペナルティーエリア内でハンド、法政大はPKを獲得。勝ち越しの絶好のチャンスになる。ボールをセットしたのはDF山田将之。この試合1番の緊張感の中、山田が放ったシュートは枠を捉えるも、相手GK今川正樹の好セーブに弾かれ、勝ち越しを逸してしまう。その後も相手ゴールに迫るも、今川に阻まれる。そのまま長い笛が吹かれ、引き分けで試合終了。勝ち点1を分け合う形となった。

 勝ち点3を逃し、6位以上を今節で決められなかった法政大。守備陣は相手の猛攻を米田の技ありゴールの1点で食い止め、安定感をみせた。一方、攻撃では決定的な場面を作ったが、好守備に阻まれるなど、不運に泣く形となった。

 次節は全てが決まるリーグ最終戦。相手はリーグ優勝がかかる首位早稲田大学であり、厳しい戦いが予想される。だが、法政大は国士舘大学や流通経済大学などのリーグ上位チームから白星を挙げており、自信を持って試合に臨めるだろう。永戸は「早稲田大には申し訳ないが、全力で倒すつもりで1週間準備する」と勝利を誓った。首位チーム相手に有終の美の飾ることができるのか。法大イレブンは西が丘でリーグ戦最後の戦いに挑む。

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選手、監督のコメントは、スポーツ法政新聞会HP(http://sports-hosei.net/)をご覧ください!

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