2015.11.09

同志社大ついに1部昇格、夢を“一つ”叶える/関西学生リーグ2部Aリーグ

文=西村健汰(同志社スポーツアトム)

 2点のビハインドをはね返し、2試合を残して1部昇格を決めた。試合開始直後に2点を奪われる苦しい展開。それでも、杉原啓太と岡村悠矢の得点で前半のうちに追いつき試合を振り出しに戻す。後半に入ると、岡村に代わって投入された向井宏太の2得点で逆転に成功。終了間際にミドルシュートを突きさされ1点を返されるが、反撃もここまで。破壊力で上回った同志社大学が逆転勝利を収めた。

 勝者のメンタリティを秘める同志社大は誰にも止められない。勝てば自力での昇格が決まるというこの試合。その緊張感からか、動きに硬さが見られた。逆に、入替戦圏内確保に向けて後がない関西国際大学は序盤から積極的に仕掛けてくる。すると3分、相手FWを捕まえきれずに失点を許してしまう。15分にも追加点を与え、早い時間帯から2点のビハインドを追う展開に。関西国際大はその後もチャンスを作るが、GK白岡ティモシィの好セーブでなんとか2失点に抑えたという立ち上がりだった。1点でも返したい同志社大だが、雨によりピッチコンディションが優れず持ち前のパス回しを生かしきれない。それでも37分、左サイドから崩して最後は杉原が狙いすましたシュート。これが決まって1点差に。さらに43分、西村洋亮のグラウンダーのクロスに岡村が合わせて同点。直後には裏に抜け出した岡村がGKと一対一の絶好機を迎える。これはわずかに枠を外れたが、前半のうちにスコアをタイに持ちこんだ。

 自力で昇格を決めるためには勝利が絶対条件の同志社大は岡村に代えてスーパーサブ向井を投入。この交代策が功を奏する。69分、免田朋己のアーリークロスに合わせたのは向井。これが決まり、この試合初めて同志社大がリードを奪う。77分にも中央でボールを受けた向井のシュートが決まり追加点。終了間際に相手主将のミドルシュートで1点差に詰め寄られるも、同点弾は許さず。試合終了のホイッスルと同時に、同志社大の1部リーグ昇格が決定した。

 不敗神話は終わらない。ここまで後期リーグは6勝1分けと実力の差を見せつけている。今節は2点ものリードを許す展開となったが、「立ち上がりに2失点したが、負けるとは思っていなかったし、フィールドの選手が点を取ってくれると思っていた」(白岡)。リードされても、下を向く選手は一人もいない。勝利への執念がこの結果を生みだしているのだろう。取られたら取り返すという基本を忠実に体現、そして点が欲しい時間帯に決める勝負強さ。これには望月慎之監督も「選手たちにたくましさを感じる」と目を細める。

 途中出場の選手が結果を残している。向井は決勝点を決めた追手門学院大学戦以来2試合ぶりの出場。そしてこの試合でも決勝点を決める大仕事をやってのけた。推進力のあるドリブルや献身的な守備は相手の驚異となっている。何より自分が試合を決めるという強い気迫を感じる。長谷知季は終盤のクローザーとして堅実なプレーで貢献。1点差に迫られても慌てることのないプレーでチームに落ち着きをもたらした。そして、主将の生部麦は積極的なプレーと絶大なキャプテンシーでチームを勝利へと導いた。「自分が試合に出るのがプレーヤーとしては一番いいことだが、キャプテンとしてはプレーヤーで出ることは二番目。一番はチームが勝って昇格すること。自分がサブに入ったときのメンタル面など細かいことがいろんな選手に伝わっていい雰囲気になっているのかなと思う」。後期はスタメンの機会こそ減った生部主将。それでも、彼がチームに大きな影響を与えていることは間違いない。得点やアシストは記録されなくても、チームのことを第一に考える姿は確実に結果に結びついている。

 夢を一つ叶えた。しかし、目標はあくまでも2部で優勝したうえでの1部昇格だ。「2部で戦うからには優勝する」。この言葉を選手、スタッフ、監督の口から何度耳にしただろうか。次節、2位大阪教育大学との天王山に勝てば2部優勝が決まる。昇格を決めただけで満足するようなチームではない。ここから選手たちはさらに大きな夢を叶えてくれるはずだ。そして次節もこの応援歌が聞こえてくるだろう。“ここは俺たちの夢叶う場所”

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