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青山学院大が強豪日体大を相手に白星/関東大学リーグ2部第20節

2015.11.03

文=長谷川悠(青山スポーツ)

 リーグも残すところ3試合となり佳境に入ってきた。青山学院大の今節の相手はすでに2部優勝、1部昇格を決めている日本体育大学。今シーズン、上位チームから勝ち星が奪えていない青学大は、日体大にも前期リーグ、天皇杯予選と連敗を喫しており、借りを返すべく今節に挑んだ。

 圧倒的なフィジカルとテクニックを擁する日体大を前に、立ちあがり青学大はシンプルにボールを運び、相手にリズムを作らせない。山田武典、小泉佳穂両ボランチの配球から伊藤光輝、室井晃希が裏を狙うシーンが目立った。すると早い時間に試合が動く。12分、カウンターから抜けだした室井が持ちこみ、山田とつないで伊藤がゴールを揺らす。実にあっさりと青学大に先制点が入る。

 その後も屈強な日体大DF陣に伊藤が競り勝ちシュートを放つなど、青学大がペースを握るかと思われた。しかし、日体大のオフェンス陣も一瞬のスキをついてチャンスを演出してくる。あわや決定機につながるシーンも作られたが、この日は中盤の底でボランチの山田が幾度となく好カバーリングを見せピンチを未然に防いだ。前半のうちにリードを広げておきたい青学大であったが、この日はシュートが枠に飛ばなかった。1-0のリードで前半を折り返す。

 後半に入ると立ちあがりから防戦一方となる。7分に伊藤がゴール前でシュートシーンを作った以外は日体大にボールを支配される。GKを除き日体大フィールドプレーヤーが全員青学大サイドでプレーする時間が続く。しかしこの状況でも今日の青学大は崩れなかった。

 試合後、「相手に支配されるのは想定していた」と福永監督が述べたように、日体大の猛攻に選手たちは冷静に対応した。特に山田、小泉両名の守備での貢献は特筆すべきであろう。耐え続け、日体大は苛立ちを表し始める。不用意なファールが増え、青学大にもチャンスが訪れる。

 そして77分、日体大の裏を突き、最後に決めたのは荒木大吾。この日はこれまで見せ場のなかったゲームキャプテンの一撃で青学大が大きな追加点を手にする。終盤、日体大の猛攻から1点を失い、クリーンシートとはならなかったが2-1で青学大が日体大を下した。

 首位を相手に最後まで体を張り、勝ち点3を得た青学大、90分間チームが崩れなかったのは大きな収穫である。しかし、この日も決めきれないシーンが目立った。もし失点が10分早ければ違う結果になっていた可能性もある。上位に勝てる強いチームになるために、勝ち点3とともに、青学大はチームとしての課題を得た。

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選手、監督のコメントは青山スポーツのホームページ(http://aoyama.univ.nikkansports.com/)をご覧ください!

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