2015.11.02

止まらない“同志社劇場”…次節にも1部昇格決定へ/関西学生2部Aリーグ

文=西村健汰(同志社スポーツアトム) 

 2週連続の“同志社劇場”だ。リーグ戦でブービーに沈む相手に対し、立ちあがりから苦戦する展開。16分には自陣でのロストから失点。追いつきたい同志社大は39分、右CKに免田朋己が合わせて同点とする。しかし、後半に入るとPKで失点、勝ち越しを許す。67分に西村洋亮の2試合連続弾で試合を振りだしに戻すと、75分には免田のこの試合2点目が決まり逆転に成功。劇的な勝利で1部昇格、そして2部優勝に大きく前進した。

 リーグ戦も終盤となり、今節、3位の龍谷大学の結果次第では1部昇格が決まるという状況で迎えた。「結果次第では昇格が決まるということで、そのあたりを意識せずに試合に集中しろということをベースに練習から臨んでいたが、少し動きが硬かった。この試合以外のことに意識がいってゲームに入ったような感じ」(望月慎之監督)と、いつも以上に硬い出だしとなった。負けたくないという意識から、パスのサポート距離が遠くなり、ロングボールを多用。目立つのはリスクを冒さない消極的なプレー。これが心に隙を生む。16分、中盤の球際で競り負けると、センターバック2枚が振りきられ失点。後期初めて先制点を許した。序盤からビハインドを追う苦しい展開。それでも、「落ち着いたら点を取れるとみんなが感じていた」(岡村悠矢)。この日の同志社大に焦りは見られない。すると39分、安井修平の右CKをニアで岡村がコースを変え、免田がボレー。当たり損ねのボールがゴールに吸いこまれ、前半のうちに同点に追いついた。

 同点で迎えた後半、先にチャンスを作ったのは天理大学。左サイドを突破してペナルティーエリア内に進入すると、たまらず吉村弦が倒してしまいファール、PKの判定。GK白岡ティモシィがコースは読んだものの防ぎきれず、痛恨の勝ち越し点を献上してしまう。後がなくなった同志社大は65分にジョーカー西村拓馬を投入。前線の運動量を上げてさらに攻勢を強める。迎えた67分、平田雄己のクロスボールを岡村が胸で落とし、中央で受けた西村洋が技ありのシュート。これが決まり、再び試合を振りだしに戻す。押せ押せムードの同志社大は75分、途中出場の生部麦のCKに岡村が合わせたこぼれ球を押しこんだのはまたしても免田。今シーズン公式戦無得点だった男の、この日2点目が決まり勝負あり。リードされてもはね返す試合巧者ぶりを発揮した同志社に軍配が上がった。また、他会場で行われた龍谷大vs関西国際大学で龍谷大が勝利したため、1部昇格は次節以降へと持ち越しになった。

 司令塔不在の中、勝利という最低限の結果を残した。ここまで不動のボランチとしてチームをけん引してきた松井修平が負傷で戦線離脱。つなぎ役としてチームでもトップクラスのタッチ数を誇っていた彼が抜けたのは大きな痛手だ。中盤でボールを落ち着かせることができなくなると、攻守において歯車が狂いだしてしまう。しかし、代役を務めた関純直と1年生杉原啓太が奮闘した。お互いまだまだプレーに納得はいかないようだが、松井不在でも勝てたことは今後に向けて大きな収穫となった。

 勝ち癖がついているチームは誰にも止められない。前節に続く劇的な勝利。「選手たちのポテンシャルを考えるとまだまだスピードも上がるし連係も高められるので、そこが出しきれていない。2試合同じような点差になってしまったことには物足りなさを感じる」(望月監督)と、監督は気を緩めていないが、勝てていることに疑いの余地はない。何より、チームの雰囲気が目に見えて良くなっている。ピッチ内の選手、スタッフ、マネージャー、応援の選手などすべてに大学サッカーの醍醐味は詰まっている。その意味で、最高の雰囲気を誇る同志社大はまさに敵なしの状態だ。

 次節、同志社大が勝利すれば自力での1部昇格が決まる。また、同志社大が勝利して2位大阪教育大学が引き分け以下の結果に終われば同志社大の2部優勝も同時に決まる。今節こそリーグ終盤独特の緊張感にのまれたが、来週はさほどプレッシャーを感じずに戦ってくれるはずだ。長かったシーズンもいよいよ大詰め。次節、ホーム京田辺で“同志社劇場”の最終章が幕を開ける。

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