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同志社大が追手門学院大に勝利…次節に昇格決定の可能性/関西学生リーグ2部Aリーグ

2015.10.29

文=西村健汰(同志社スポーツアトム) 

 1部昇格へと大きく近づく貴重な1勝を手にした。試合開始早々、西村洋亮のゴールで幸先よく先制するも、27分にカウンターから失点。前半終了間際には痛恨の逆転弾を献上した。後半、下位相手に敗北だけは避けたい同志社大学は攻撃的な選手を次々と投入。すると途中出場の西村拓馬、向井宏太が立て続けに得点し再逆転に成功。終盤、追手門学院大学の猛攻をしのいだ同志社大が劇的な勝ち星を挙げた。

 勝てば次節にも1部昇格の可能性が生まれるこのゲーム。相手の追手門学院大は得点力に不安を残すものの、リーグ最少の失点数を誇る守備は大きな脅威だ。同志社大もここ2試合連続でクリーンシートを達成しており、課題であったディフェンスに安定感が出てきた。試合開始から追手門学院大はリトリートの戦術を敷き、同志社大はボールを回してチャンスをうかがう。試合が動いたのは7分、左サイド平田雄己のパスを岡村悠矢がダイレクトでつなぎフリーの西村洋のもとへ。これを落ち着いて流しこみ同志社大が先制。1点を奪ったことでリズムをつかみ、積極的に2点目を狙っていく。しかし、27分、自陣DFライン裏へのロングボールが風下の影響で処理できず、抜けだした相手にループシュートを決められ同点とされる。さらに前半終了間際にも個人技に対応しきれず失点し、逆転とされ前半終了。

 ビハインドを追って迎えた後半、何としてでもゴールが欲しいところだったが、なかなか決定機を作りだせない。そこで57分に横山正太に代えて西村拓、68分には西村洋、岡村に代えて生部麦、向井を一気に投入。早い時間帯から交代カードを使いきり、一気に勝負に出た。すると71分、平田の左クロスのこぼれを西村拓が押しこみ同点。直後の72分には中央でボールを受けた向井がDFをかわして右足を一閃。これが突き刺さり、わずか数分で逆転に成功する。試合終了間際には松井修平が負傷退場し、交代枠を使いきった同志社は数的不利での戦いを強いられたが、猛攻を耐え抜き試合終了。非常に大きな1勝を手にし、試合終了後の勝ちロコはいつも以上に盛りあがりを見せた。

 リーグ戦は終盤になるほど一つひとつの勝ち点の重みが増してくる。今節は後半の中盤までリードされる苦しい展開を強いられたが、苦境をはねのけた。前期では、相手に合わせてズルズルとビハインドを引きずってしまう場面も見られたが、この試合では違いを見せつける結果となった。その意味では勝ち点3を積みあげた功績は大きい。それでも、「昇格も1つの結果だが、ここ2試合勝ってはいるものの、内容としてはまだまだ出せてないところがあるので、そのあたりも出しきって内容も伴った結果も突きつめたい」(望月監督)。攻撃のバリエーション、ボールホルダーに対する寄せの甘さ、裏へのボールの対応など課題は尽きない。劇的な勝利にも指揮官は満足せず、貪欲に結果も求めていく。

 次節は同志社大が勝利し、3位の龍谷大学が引き分け以下で同志社大の昇格が決まる。まさに“昇格マジック1”となっている状況だ。守備の要免田朋己と司令塔松井が負傷し、次節の欠場が濃厚。それでも、求められているのは勝ち点3という結果のみ。1部昇格、そして2部優勝はすぐそこにあるはずだ。

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選手のコメントは同志社スポーツアトムのホームページ(http://doshisha-atom.net/)をご覧ください!Twitter(@atom_doshisha)では試合の速報もしています!

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