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首位関西学院大が立命館大に黒星…学生相手に今季初負け/関西学生リーグ後期第5節

2015.10.13

文=河内美佳(関学スポーツ)

 ついに壁にぶち当たった。90分間走り続けた足を止め、エース呉屋大翔はゆっくりとピッチにしゃがみこんだ。あの場でエースは何を思い、何を考えたのか。いつも輝いていた13番の背中にきょうは陰りが見えた。

 前期では90分に追いつき引き分けに持ちこんだ相手、立命館大学。前節終了時には「うまくいかないイメージがある」と話す主将、井筒陸也が印象的だった。 

 今試合は小林成豪、徳永裕大、小川原一輝を欠いた関西学院大学。それが理由というわけではないが、4-4-2システムの立命館大に立ちあがりからセカンドボールを何度も奪われ、リズムをつかまれる。関西学院大のフォーメーションがはまっていないのは明白だった。状況を打開するため、前半28分という早い時間で攻撃的選手のMF森信太朗に変え、守備的なMF小野晃弘を投入。アンカーのポジションを加えたフォーメーションの変更を余儀なくされた。「なかなかフィットしないからただ人を変えてみただけ。でも変化は生まれなかった」と成山一郎監督は冷静に分析。

「戦術的にフォーメーション的にもうまくいかなくて。いつも声を掛けて修正するけど、それもなかった。京都産業大学に引き分けた悔しさを晴らそうって思ってたのに、その気持ちも足りなかった」。呉屋にいつもの笑顔はなかった。

 52分には立命館大のゴールが決まる。しかし関西学院大には決まる雰囲気さえ漂わない。いつもの決めてくれる関西学院大がいない。攻守ともに修正できないまま、試合が終わりもどかしさだけが残った。

「関学は負けなしで勝てるチームではないということ。その中で今、試されてる。それでも次節は関学が勝つ。Aチームのみんなだからね。頑張れ」。監督からの愛のある喝に選手はどう応えるのか。昨年9月7日の関関戦はまさかの黒星。リーグ戦初負け。4試合勝ち星なしの悪夢の幕開けだった。あれから1年。今試合で今シーズン、学生相手に初負け。今年、総理大臣杯、関西選手権優勝と華々しい成績を残す関西学院大は今、試練に立たされている。次節は因縁の関関戦。2位阪南大学が今節勝てば勝ち点3差。悲願のリーグ優勝へはもう負けられない。

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試合後の選手のコメントは関学スポーツHP(http://univ.nikkansports.com/press/kwangaku/)に詳しく掲載しておりますのでこちらもご覧ください!また関学スポーツTwitter(@kgsports)では試合速報や号外も更新しておりますので是非ご覧ください!

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