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慶應大、法政大戦で連勝止まるも納得の勝ち点1/関東大学リーグ第15節

2015.09.28

文=氏家滉登(慶應スポーツ)

 後期開幕3連勝と波に乗る慶應義塾大学は、今節、法政大学と対戦した。試合は前節の勢いそのままに慶應大ペースで動く。幾度かチャンスを作るも、決めきれずに前半を終える。後半は一転、法政大に流れをつかまれ、防戦一方に。しかし、慶應大守備陣も体を張ったディフェンスでゴールを割らせず、スコアレスドローに終わった。

 前節出場停止の溝渕雄志がスタメンに復帰。この日も山田融、宮地元貴をダブルボランチに置く、4-4-2のシステムで臨んだ。

 前半序盤、連勝街道をひた走る慶應大がペースを握る。法政大のプレスを物ともせず、落ち着いたパスワークを見せるイレブン。シンプルにボールをはたき、両サイドをうまく使いながら攻撃を組みたてる。セカンドボールも両ボランチが奪取。良い時間帯が続く。34分には山本哲平のパスに抜けだした田中健太がGKと一対一に。これは戻った相手DFのシュートブロックに阻まれ、先制点とはならない。その後もボールを保持し、圧倒的に試合を支配する。だが最後のところで合わず、決定機をなかなか作れない。もどかしさが残るまま、前半終了の笛が鳴る。

 後半になると一転、法政大に猛攻を仕掛けられる。延期分により中3日での試合を強いられた慶應大は、なかなか相手のボールを奪えない。69分には自陣右サイドから切りこまれシュートを打たれる。76分にも左サイドを崩され、クロスから法政大にシュートチャンスを与えてしまう。しかし、慶應大も守護神、宮原隆志を中心に体を張った守備でゴールを死守する。終盤も攻めこまれ、相手のCKが続く中で迎えたアディショナルタイム。こぼれ球を奪った松木駿之介が一気にカウンターを仕掛ける。敵陣へ駆けあがった黄将健へパスを出すも、シュートまでは持ちこめず。ラストチャンスをものにすることはできなかった。結局、試合はスコアレスドローのまま終了。両者勝ち点1を分けあう結果に終わった。

 前半は自分たちのペースだっただけに、そこで決めきれれば勝ち点3を取れた試合だった。しかし、今日は勝ち点2を落としたというより、「相手に勝ち点3を渡さなかった」(須田芳正監督)ことに意義がある。「守備のチーム」(須田監督)である慶應大にとって、法政大の反撃を無失点に抑えられたことは収穫だ。この引き分けを「ネガティブに捉えず」(久保飛翔主将)、次節で対峙する中央大から勝ち点3を奪う。それができれば、目標の「関東リーグ制覇」も現実味を帯びてくる。

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