2015.08.21

早稲田大が見せた「最後の学生王者」のプライド…18年ぶりの天皇杯出場へ前進/天皇杯東京都予選

サッカーキング編集部

文=平柳麻衣

 早稲田大学が18年ぶりの天皇杯出場へ、王手をかけた。8月20日に行われた第20回東京都サッカートーナメント大会(第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会東京都代表決定戦)の準決勝で、社会人クラブの東京23FCを3-0で撃破。「全体的に見たらあまりいい試合ではなかったし、ボールを自分たちで動かすこともできなかった」(山内寛史)という中でも、勝負強さを示した。

 早稲田大が天皇杯に最後に出場したのは1997年のこと。18年ぶりの本戦出場へ、「何としても果たさなければいけない」(古賀聡監督)と意欲を燃やす理由の一つは、早稲田大の歴史にあった。早稲田大はア式蹴球部として3度(1938、1963、1966)、WMWクラブとして1度(1928)の天皇杯優勝を誇り、特に1966年の優勝は学生チームが天皇杯を制した最後の大会でもある。もちろん、当時と現在とではサッカー界の状況が全く異なるが、それでも古賀監督は「他の大学にとっての天皇杯がどうかはわからないが、早稲田大にとっては、18年も本戦すら出場できてないというのは屈辱的なこと。近年は明治大などの他大学も本戦に出場してJのチームと戦っているし、早稲田大としても当然やらなければいけない」と言いきる。

 また、今シーズンの明治安田生命J1リーグ中断期間中に行った浦和レッズとの練習試合も、選手たちのモチベーションを高める一つの要因となっている。「夏前に浦和と練習試合をして、相手は調整の一環だったとはいえトップチームの選手も出てきて、2-3と負けはしたが良い試合ができた。こういう戦いを真剣勝負でやることができれば、選手が成長するチャンスでもあるので、何とか勝ってより強いチームと戦える機会を作りたい」と古賀監督。山内も「今年は総理大臣杯も出られなかったので、より強い相手と試合をやって成長するためには天皇杯しかないし、他の公式戦はあくまで大学の中で日本のトップを決める大会だけど、天皇杯は優勝すれば日本のトップになれる。そこに自分たちはチャレンジしていきたい」と語り、なりふり構わず格上のチームに挑むのではなく、自己成長という目的の下、一つでも多く勝ち進むことを目指してチーム作りを行ってきた。

 東京23FC戦では、その成果がさっそく表れた。夏の間に行った合宿で徹底的に強化した「リスタート」、「クロス」、「カウンター」という「3大得点源」(山内)から2点を先行。相手の運動量が落ちてくるとさらに追加点を奪い、3-0で快勝を収めた。

 本戦出場を懸けた最後の対戦相手は、J3で上位につけるFC町田ゼルビアに決まった。「最後の学生王者」としてのプライドを懸け、貪欲に上を目指す早稲田大ならば、どこが相手だろうと堂々たる戦いぶりを見せてくれるはずだ。

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