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明治大、2年前のリベンジ果たせず関西学院大に敗戦/総理大臣杯

2015.08.18

文=渡邊弘基(明大スポーツ)

 悲願の創部初優勝を実現できなかった。前半立ちあがりこそ硬さが目立ったが、徐々にペースをつかんだ。両校シュートチャンスをつくり合い、オープンな試合展開に。すると79分、右サイドからの相手のクロスがDFに当たり、不運な形で失点。86分にはダメ押しの2点目を決められた。最後まであきらめず前線にボールを集め続けるも試合終了。総理大臣杯は準優勝に終わり、創部初優勝と3冠の夢は潰えた。

 笛が鳴るとFW和泉竜司主将はピッチに倒れ込んだ。DF髙橋諒は泣きながらMF小谷光毅に肩を抱かれ表彰式へ。全国2位の銀メダルにも選手の誰一人として笑顔はなかった。

 思わぬ失点だった。79分、右サイドにいた関西学院大学MF池田優真のクロスがDFの足に当たり軌道が変わってしまうと、GK服部一輝が止めることはできずに不運な形で失点。「ああいうことが起こるのもサッカー」(DF小出悠太)と選手たちは失点にも気持ちは切り替えていた。直後の82分、髙橋の突破からのクロスにFW藤本佳希が合わせゴールを脅かすなど、攻撃的な3-4-3への変更もありチームは追いあげムードをつくった。しかし86分にGK服部が少し前に出ていたことを見逃さず、相手FWによるボレーシュートがゴールネットを揺らし2失点目。10分足らずで2失点。最後まであきらめず攻め続けるも、ゴールは遠く試合終了のホイッスル。一昨年、流通経済大学に逆転負けし、あと一つで優勝を逃し、今年こそはと誓っていたタイトル。またしても決勝の舞台で届かなかった。試合後も「今は冷静な判断ができない」(DF小池佑平)と選手は敗戦のショックを隠しきれなかった。

 流れを自分たちのものにできなかった。「流経大戦の入り方がすごく良かったので、それを思い出しながらやっていこうと話していた」(DF室屋成)。序盤こそはプレーに硬さがあり、前線とボランチが連動し前からプレスしていく明治大らしい試合を展開できなかった。しかし「前半の中頃と、後半の中頃とか入りは押しこんでいる時間帯もあった」(小谷)と押しこむ時間帯もあった。だが得点にはつながらず。前線の選手は「DFと中盤の選手が耐えてくれて。点を取って楽にさせたかった」(藤本)と語れば、失点した守備では「些細なことが試合を決める」(小池)。各ポジションの選手が勝利を呼びこむ力がなかったことを痛感。試合全体をとおして、要所で流れを関西学院大に渡してしまった。流れをつかみきれなかったことが試合を左右したことに「勝負の厳しさを教えられた」と栗田大輔監督。時の運をつかみきれなかったことを悔やんだ。

 悔しさはピッチの上で晴らす。「この悔しい気持ちをどうやって次につなげるか」(MF瀬川祐輔)と選手たちは次を見据えている。「選手はよくやったし、成長している」と栗田監督も今大会をとおして選手は成長していると評価。9月6日からは後期リーグ戦が開幕し、12月にはインカレも控えている。残されている2つの冠を獲得するために、チーム一丸となって再スタートを切ることが求められる。「みんなの悔しい顔はもう見たくない」と主将の和泉。最後は勝って笑顔で終わりたい。

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