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U-15代表、広島JYとの日本勢対決を制しメコン交流プログラム優勝

2015.07.04

文=森田将義
 東南アジア各国との国際交流を目的にした日本-メコンU-15サッカー交流プログラムは、3日に大会最終日を開催。グループリーグを首位で抜けたU-15日本代表とサンフレッチェ広島F.Cジュニアユースが1位決定戦に挑んだ。

 日本は前日のベトナム戦で逆転勝ちしたものの、「試合の準備が悪かったことで、緩く試合に入り、モチベーションの高い相手にやられてしまった」(森山佳郎監督)。この日は「いつもはこっちから、『声を出そう』などと声をかけるけど、今日は突き放して、選手らがどう出るかを見た」という指揮官の思惑通り、序盤から気合いのこもったプレーで広島に向かっていく。序盤から中央とサイドを織り交ぜた攻撃で生じた相手DFの隙を狙い、シュートに持ち込むと、20分には右サイドからDF遠藤光が相手DFの裏に入れたボールをMF船越大夢が足を伸ばして、ゴールに流し込んだ。

 後半に入ってからも日本の勢いは衰えず。前線からの守備もハマり、高い位置でのボール奪取から厚みのある攻撃を仕掛けたが、森山監督が「ゴールチャンスがたくさんあった割には、得点が少ない」と振り返ったように決定力を欠き、天を仰ぐ場面が続く。試合が再び動いたのは45分。右サイドでのスローインからMF桝谷岳良がクロスを入れると、途中出場のMF本間至恩が右足で合わせて勝負あり。2-0で広島を下した日本が栄冠を掴んだ。

 試合後に森山監督が「よくハードワークしてくれたけど、今日体験した動きがベース。2カ月後に会った時に今より上がっているか、下がっているか。普段の練習から意識してほしい」と選手たちに話しかけたように、優勝して終わりではない。照準はあくまで、9月に行われるAFC U-16選手権2016を勝ち抜き、2016年のFIFA U-17ワールドカップに出場すること。「大会の最後を笑って終われるのは良いこと。また、このメンバーで集まれるように頑張ろう」。GK高田侑真が大会の最後をそう締めたように充実した3日間を終え、選手たちは本当のスタートに立った。

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