FOLLOW US

越谷西中学校シャークが浦和地区予選で優勝/COPA COCA-COLA 2015

文=池田敏明 写真=野口岳彦

 8月19日、全国6カ所で予選が行われている「COPA COCA-COLA 2015」の浦和地区予選がレッズランドで開催された。

 今大会から1チームにつき女子選手2人以上の登録が義務付けられ、女子選手がゴールを決めれば2得点というルールになった他、参加する選手には「韋駄天」や「天才肌」、「熱血漢」、「頭脳派」など、11のロールを割り当てることに。選手たちは各ロールが明記されたビブスを着用してプレーし、それぞれの役割を懸命にこなした。


 また、昨年まではハーフコートでの8人制サッカーのみだったが、今年から8人制サッカーに加えてバブルサッカーも行うレギュレーションに変更された。バブルサッカーは、空気を入れた巨大なバブルをかぶって行うもので、サッカー技術の有無に関わらず楽しめるスポーツだ。8人制サッカーで大差を付けられても、バブルサッカーで挽回することが十分に可能なので、「誰もが楽しめるサッカー大会!」というコンセプトどおり、より公平性が高く、誰でも参加しやすい形になった。

 今予選には地元、埼玉県のチームを始め、東京都や茨城県など近隣都県のチームも参加。全校生徒わずか68人の中から、8人のサッカー部員を中心に経験者を集めてチームを作った文林中学校や、野球部やテニス部、陸上部など、大半がサッカー未経験者ながら小学生時代からの幼なじみ同士で参加したフライドチキン、普段は女子のサッカークラブとして活動しており、今予選で唯一、女子のみのチームとして参加したFC Armadorなど、様々なバックグラウンドを持つチームが集結し、汗を流しながら楽しくも激しい戦いを繰り広げた。


 大会アンバサダーを務める元日本代表の松木安太郎さんの「サッカーを心から楽しんで、ハッピーな一日にしてください!」という挨拶で幕を開けた今予選、参加チームは5つのグループに分かれ、10分ハーフの8人制サッカー2試合、3分3ピリオド制のバブルサッカー2試合によるリーグ戦に挑んだ。8人制サッカーの入場時にはFIFAアンセムが流れ、まるで日本代表の試合のよう。コート脇で見守る保護者の方々からも「プロっぽくてカッコいいな~」という声が上がっていた。

 日本代表の試合さながらの雰囲気を醸しだしていたもう一つの要素が、松木さんによるライブ解説だ。MCを務めたケン・マスイさんと息の合った掛け合いを見せつつ、選手が良いプレーを見せれば絶賛し、名前を呼んでエールを送り、ゴールパフォーマンスには合いの手を入れる。「今のは他の選手と同じゴールパフォーマンスじゃないか! オリジナリティーがなきゃダメだ」と“松木節”が飛びだし、時には自ら選手へのインタビューも敢行するなど、松木さん自身も楽しんでいる様子。テレビ中継でおなじみの解説をライブで聞きながらプレーするひと時は、選手たちにとって貴重な思い出となったはず。笑顔で楽しそうにピッチを走り回る姿が印象的で、引率責任者や選手に話を聞くと「みんなで参加できるので、いい経験になると思います」、「来年も出たい!」という声が多く返ってきた。


 バブルサッカーの会場でも激しい戦いが繰り広げられた。技術や体格の差が関係なくなるので、女子選手が男子選手に正面から激突して転がせるという、この競技の醍醐味とも言えるシーンが頻発する。唯一の女子単独チームだったFC Armadorは、8人制サッカーでは2連敗を喫したものの、バブルサッカーで待望の初勝利。「熱血漢」のロールを務めた増田陽(ひなた)選手は「男子に激しく当たって倒せるから、めっちゃ楽しい」と、バブルサッカーの魅力にハマった様子だった。

 表彰式では各種チーム賞やベストロール賞、ADIDAS賞、アンバサダー賞、Jリーグクラブ賞などの各賞が発表され、受賞者には松木さんから直々に賞品が手渡された。アンバサダー賞は、ハンディキャップを抱えながら普段から学校のサッカー部に参加し、今大会でもピッチに立った文林中学校の「型破り」浮須航大選手が受賞。松木さんは「積極的にボールを狙う姿勢を見せてくれて、熱い気持ちがこちらにも伝わってきました。みんなに参加してほしい、という大会のコンセプトを体現してくれましたね」と語り、直筆サインボールを贈った。

 ADIDAS賞には、小柄な体で果敢にチャレンジする姿と愛すべきキャラクターを松木さんにいじられ続けたさいたまJYの「挑戦者」小熊瑞生選手と、切れ味鋭いドリブルがリオネル・メッシに例えられたFC Armadorの「型破り」宇井璃乃選手が受賞。宇井選手は「ビックリしました。でも、松木さんに褒めていただいたのは自信になります」とはにかんだ。

 浦和地区予選を制したのは、8人制サッカー、バブルサッカーと4連勝を飾った越谷市立西中学校シャーク。「守護神」の森本勝凱(まさよし)選手は「8人制サッカーを無失点で切り抜けられたことが勝因だと思います」と、全員の力で勝ち取った勝利に笑顔を見せた。

 浦和地区代表となった越谷西中学校シャークは9月26日(土)、27日(日)に静岡県の御殿場高原時之栖で行われる「COPA CAMP」に参加する。ここでの結果によっては、12月に日本で行われるFIFAクラブワールドカップ2015でクラブ フラッグベアラーを務められるチャンスがある。越谷市立西中学校シャークの「型破り」星座健吾選手は「御殿場でも優勝を目指します!」と力強く宣言した。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

LIVE DATA