2015.07.02

横浜FMジュニアユース坪倉監督に聞く“F・マリノスの育成、F・マリノスらしさ”

インタビュー=安田勇斗 写真=山口剛生/Agence SHOT

 横浜F・マリノスのジュニアユース、ユースでサッカーを学び、指導者としてクラブに帰還。現在、中学生年代にあたるジュニアユースの監督を務める坪倉進弥氏に、30周年を迎えた横浜FMアカデミーの育成方針を聞いた。

取り組んでいるサッカーに偏りがない

――13歳から15歳のジュニアユースの監督を務められていますが、指導面において特に重点を置いているところは?

坪倉 先々、プレーヤーとしての個性が必要とされてくるので、それをピッチ上で発揮できるように指導しています。もちろん、チームスポーツを学んでいく段階なので、それが個人的なエゴにならないようには意識させています。

――プロ選手を輩出するために、ユースやトップチームとの連携は不可欠かと思います。スタッフ間ではどのような形でコミュニケーションを取っているのでしょうか?

坪倉 現在の能力が高ければ年齢に関係なく、上のカテゴリーに飛び級させています。スタッフ間では4週間に1度、小池(直文)育成ダイレクターと各カテゴリーの監督が集まってミーティングを行い、近況報告や選手の評価などを話し合っています。もちろんそれ以外にも日々会話をして密にコミュニケーションを取っています。

――F・マリノスのアカデミーは30周年を迎えました。ユース出身の坪倉監督から見て、在籍時と現在のアカデミーで変化は感じますか?
坪倉 F・マリノスだからというわけではなくサッカー界全体の傾向でもありますが、選手のプレーの幅が広がってきていますね。前線の選手が守備を、後ろの選手が攻撃を、というようにポジション関係なく様々なプレーが求められています。ただ、アカデミーの指導方針自体に大きな変化はないですね。昔から変わらず同じスタイルで指導をしています。

――昔から変わらない指導スタイルとは?
坪倉 基本的なことはアカデミーのトレーニングで学び、それ以上のことは選手自身に考えさせたり、感じさせる。これは僕自身が選手の時にも経験してきました。指導者側からすべて教えこむのではなく、ベースの部分を与えながら選手たちの自主性を求めるんです。F・マリノスのアカデミーの雰囲気としてできあがっているというか、自然と選手たちが自分たちで考え、トライできる感じになっているのかなと思います。

――ジュニアユース時代からクラブを知る坪倉監督から見て、クラブやアカデミーのどんなところに「F・マリノスらしさ」を感じますか?
坪倉 取り組んでいるサッカーに偏りがないところがF・マリノスらしいところだと思います。極端にポゼッションを志向しているとか、守って守ってカウンターを仕掛けるとか、決まった形がなくバランス良くオーソドックスな戦いができる。攻守両面で主導権を握るスタイル。そういった中で育つので、選手はプレーの幅が広がるし、攻守両方の意識が高いと感じます。そして、そのベースの上に、自分の「個性」をつけ加えられるようにしたい。それはサッカーの原理原則に従ったもので、前を向ける時は向こう、スペースがあるなら走ろう、臨機応変に対応しようとか、特別なことではなく当たり前の指導によるものなんです。

坪倉 進弥(つぼくら・しんや)
1976年5月28日生まれ。
横浜マリノスユースから法政大学へ進学後、指導者としてF・マリノスに復帰。長年にわたり育成組織で指導を続け、多くの選手をトップチームに輩出してきた。現在も昔と変わらないF・マリノスの伝統を伝えている。

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