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本格的にGKを始めたのは1年前…190センチ長身・相澤、日本文理を初出場初勝利へ導く

2018.01.01

1回戦に勝利した日本文理の選手たち(右上が相澤ピーターコアミ) [写真]=小林浩一

取材・文=上岡真里江(提供:ストライカーデラックス編集部)

 インターハイ、選手権と連続して初出場を果たしたことが証明しているとおり、日本文理は飛躍の一年を過ごしている。それは、決して“たまたま”ではなく、「1年生のころから、自分の力でポジションを勝ち取り、上の学年との試合に出て活躍していた子が多い。入学当初から個性があって、着々と力をつけてきた結果」だと、駒沢隆一監督は要因を明かす。

 その中で、急成長を遂げているのが、GK相澤ピーターコアミだ。190センチの長身で、ゴール前の威圧感は圧倒的。だが、実は、GKを本格的に始めたのは2017年の1月からだというのだから驚きだ。

 中学時、東京・青梅のチームでフィールド選手としてプレーしていたところ、現チームの中村和哉コーチから、「GKのほうが向いていると思う」と勧められ、GK練習にも参加。だが、同コーチが1年でチームを去ると、中3時には再びフィールド選手に専念した。そして、高校を選ぶ際も、恩師がコーチを務める新潟県の日本文理を選んだが、その際もGKではなく、あくまでもフィールドプレーヤーとして入学した。

 ここまで頑なにフィールド選手にこだわったのは、「自分はすごく頑固なので、フィールドとしてのプレーを見る前に、父からもコーチからも『GKをやれ』と決められるのが、すごく嫌だったから」だと明かす。そして、高校1年間フィールド選手として勝負した上で、今度は自らGKへの転向を決意すると、メキメキと頭角を現し、あっという間に正GKの座を勝ち取ったのだった。「もちろん、まだまだやらなければいけないことがたくさんあるけれど、持っているものは素晴らしいし、本当によく頑張っていると思います。この先が楽しみ」と、中村コーチも目を細める。

 選手権という初の大舞台でも、チームを救った。後半、徐々に立正大淞南にリズムが出て、シュートチャンスも増えてくると、同34分には、松井聡太のクロスに檜垣和志が合わせ、至近距離から強烈なシュートを放ったが、見事に反応し、ビッグセーブ。最大のピンチを防げたことが、最終的に無失点勝利という最高の結果につながった。

 もう迷いはなくなった。だからこそ、見えてきたものがたくさんある。「中学生のころは、中途半端に(GKを)やっていたので、初めて本格的にやってみると、とても奥が深くて面白い。自分がFWをやっているときは、ボールを持つことは何でもないことだったのが、GKになって、ボールを持つことの怖さを感じたり、出るタイミングなど、難しいことが多くて、それが、とても面白いんです」。目指すのは、「ミスの少ない、後ろからチームみんなを安心させられる」守護神。「僕にずっとGKをやってほしいと言っていた父に、全国の舞台でGKとしてプレーしている姿が見せられることが本当にうれしい」。190センチという、GKにとっては恵まれた体と高いポテンシャルを授けてくれた両親への感謝を胸に、これからもゴールを死守し続ける。

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