旭川実FW圓藤将良 [写真]=小林浩一
取材・文=上岡真里江(提供:ストライカーデラックス編集部)
旭川実が、見事に昨年1回戦敗退の雪辱を晴らした。その中心として輝いたのも、やはり、前回大会から悔しさを胸に抱き続けてきた圓藤将良だった。
2年生ながら、昨年もFWで先発フル出場。スタイルとするつなぎのサッカーで主導権を握る時間は少なくなかったが、前半だけで3失点を喫し、内容と結果の一致の難しさを知った。
あれから1年。「何もできなかった」と、唇を噛んでいた当時の17歳は、誰からも注目される頼もしい存在となって全国の舞台に戻ってきた。「(全国大会は)1回経験してる立場なので、自分が引っ張ろうと思っていました」。
開始早々の前半7分、「相手が低い位置でのボール保持が多かったので、どんどん狙って奪いに行こうと、歩夢と話していました」。狙いどおり、相棒の西川歩夢が宜野湾守備陣のゴール前からのビルドアップの瞬間、ボール奪取に成功し、幸先よく先制するも、同28分に、逆に味方のDFからGKへのバックパスの瞬間をかっさらわれ同点に追いつかれた。
そこで、嫌な流れを吹き飛ばしたのが、圓藤だった。同37分、右サイドから上がった櫛部悠路のクロスボールに中央でドンピシャで合わせ、ダイレクトボレー。「良いところにボールが来たので思いきり振り抜いたら、良いところに行ってくれました。自分でもビックリ。うまくいきすぎました」。自身、全国選手権初ゴールとなる見事なゴラッソに、笑顔を見せた。また、後半16分にも、相手のDFからGKへのパスミスをすかさず奪い、チーム4点目を決め、試合を決定づけた。
8強入りしたインターハイでの活躍を機に、初のU-18日本代表候補にも選ばれた。明らかに変化した、周囲からの注目の眼差しに、「できるだけ恥じないプレーをしよう」と、意識が高まった。また、「(旭川)実業とは違う環境で、(代表では)ついていくだけで精一杯だった。(学校に)戻ってからも、練習からこのレベルでやっていこう」と、さらなる成長への意欲も高めている。FWとして、どうすれば決定力が上がるか。その1つの起爆剤として、「僕以上に、歩夢のほうがひたすら点を取りたい人。ストライカー的なタイプ」と表現する、西川と、お互いにゴールを取りあっている環境を挙げる。「それで、結果としてチームが勝てているので、いいと思います。自分は、点を取ることもですが、とにかくチームが勝てればと思っています。その中で、自分も点にかかわれれば、一番ですね」。
昨年は、NACK5スタジアムで敗退を喫した。ここまで「もう一度、NACK5に戻ろう」を合言葉に、チーム一丸戦ってきた。いよいよ次戦、リベンジの舞台に立つ。
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