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注目FW加藤拓己、別格プレーも…米子北の対応力に山梨学院は二の矢無く

2018.01.01

加藤に1得点は許すも、米子北が逆転で勝ち上がり [写真]=高見直樹

取材・文=川原宏樹(提供:ストライカーデラックス編集部)

 U-18日本代表選出歴もある山梨学院FW加藤拓己は大会前から注目度ナンバーワンを争う逸材で、この試合でもその才能を見せつけた。山梨学院は、前半から加藤にロングボールを集めて試合のペースを掌握しようとした。その中で加藤は競り負けることがなく空中戦での絶対的な強さを見せた。前半14分には、CKをファーで合わせてあわやという場面を作り出し相手に怖さを見せつけた。そして、その後のFKのチャンスでは、相手の前に体をねじ込みゴールを奪ってみせた。

 前半のうちに米子北に追いつかれたものの、加藤にボールを集めておけば後半もチャンスを作り出せるという空気感で前半を終えた。

 山梨学院は後半も加藤への配球を試みるが、米子北は前線からのプレスを強め、配給元を断つようにしてきた。「まず、(2トップに)蹴らせないファーストディフェンス。また、そこで競ったところで勝てないという前提でのカバーリング。そこでキープされたときには、ボランチとサンドする。それらを徹底して練習からやってきました」と米子北の中村真吾監督は加藤対策を入念に行ってきたことを明かした。そして、リードを奪ってからは山梨学院の圧力が増すも、米子北は後半31分に田中秀磨を投入し、5バックに変更。守備のやり方を変えて山梨学院の攻撃をはね返し続け、リードを守り切って勝利した。

 山梨学院は加藤という絶対的な武器を保有しながらも、その才能を生かしきれなかった印象を拭いきれない。この試合で加藤が望んだボールが彼の元に何本届いたか。試合が経過するにつれ精度が落ちるロングボール。いくら才能のある選手でもずれたパスをマイボールにするのは難しい。「加藤がなんとかしてくれるだろうという思いがあって、そこに頼りすぎた」と試合後に安部一雄監督が話をしたように、それ以上の戦術を用意していなかった山梨学院に勝つ術はなかった。

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