2018.01.01

立ち上がりで勝負あり…昨年度のベスト8超えを目指す滝川第二が見せた攻撃的姿勢

先制点を挙げたキャプテンの稲田 [写真]=平山孝志
京都サンガF.C.を中心に取材するサッカーライター

第96回全国高校サッカー選手権大会1回戦 実践学園 0-2 滝川第二

 試合開始30分前、ウォーミングアップ場では滝川第二の選手たちの声が響き渡っていた。最後のシュート練習では「どんどん打っていけ!」、「立ち上がりから決めていくぞ!」と試合へ向けて士気を高めている。そしてキックオフ。「スタートから声や気迫を出していこう、と話していた」(稲田丈太郎)という入り方を実行したチームは縦に早い攻撃を仕掛けてペースをつかむと、12分に稲田が豪快なミドルシュートを決めて先制。18分には福島一輝が裏へ飛び出して追加点を挙げる。

 今年のチームはハードワークや局面の粘り強さといった守備が特徴に挙げられるが、朴光薫が「昨年は立ち上がりでゴールを決めることもしていた」と話すチームのメンバーの多くが今年も残っている。立ち上がりから牙を向く姿勢が「0-0で試合を進めたかった。前半15~20分を耐えれば勝機はあったと思う」(実践学園・深町公一監督)という相手の思惑を打ち砕いた。

 自身も滝川第二のOBで主将を務めた経験を持つ松岡徹監督は、大会のパンフレットやポスターに使われている大迫勇也(ケルン)の『超えろ!』という言葉を持ち出して「自分が高校最後の年はここ(駒沢陸上競技場)で帝京高校さんに負けている。選手たちには、昔の自分たちを超えて欲しかった」というメッセージを託した。中でも2点目を決めた福島には、得意のスピードで相手DFの背後への弱さを突くことに加えて「直感だけど、今日はあいつが決める気がしたんだよね」と期待を込めてピッチへ送り出している。

 福島は県大会の全試合に出場しながら、すべて途中出場。本人いわく「高校3年間で、ちゃんとした公式戦で先発したのはおそらく今日が初めて」(福島)。追加点のシーンも冷静に見えたが「昨年のインターハイ県予選でほぼ同じシーンがあって、その時はGKに止められたんです。今日は決められて良かった」と安どの表情を浮かべている。攻撃陣は競争が激しく、ゴールを決めた福島ですら「多くの選手に経験を積ませたい」(松岡監督)という理由ではあるが、ハーフタイムで交代している。昔の自分を超えて、大会中に成長していくことでチームに貢献する意気込みだ。

 超えられなかったこともある。ベスト8まで残った昨年度は初戦を2-0で白星発進。この日、それを上回ろうと3点目を取りいく姿勢をベンチも選手も見せていたが、クロスバーに阻まれるなど再三の好機を決め切れなかった。キレのあるドリブルを見せた井上颯人も「そこは課題です。試合を決めきるプレーをしたい」と次の試合を見据える。2回戦の帝京大可児との試合で、どんな戦いを見せてくれるのかが楽しみだ。

取材・文=雨堤俊祐

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