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明治大、慶應義塾大に3発完勝…浦和内定の柴戸が先制弾、小柏が2発

2017.06.10

明治大が慶應義塾大に完勝した [写真]=内藤悠史

 JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦1部 第9節が10日に行われ、味の素スタジアム西競技場の第二試合では明治大学慶應義塾大学が対戦した。

 第8節を終え、2勝2分け3敗の9位と苦しんでいる王者・明治大。相手が警戒して挑んでくる中、第7節の駒澤大学戦では後半終了間際の劇的な同点ゴールで引き分けに持ち込み、勝ち点「1」を拾った。しかし前節では、専修大学に2-3と敗戦。今季は1試合を除いて1点差以内の勝負ばかりだが、なかなか接戦をモノにできずにいる。粘り強く戦い、勝ち切る強さを見せたいところだ。対する慶應義塾大は流通経済大とスコアレスドロー。上位相手に1ポイントを掴んだが、2勝2分け4敗の勝ち点「8」で2部降格圏内の11位に沈んでいる。

 浮上のきっかけを掴みたい両チーム。先手を取ったのは明治大だった。9分、右CKからゴール前で混戦となり、最後はMF柴戸海(浦和レッズ加入内定)が詰めてゴールネットを揺らした。

 強風の中で行われた一戦は、前半に風上に立った明治大が攻勢をかける展開に。セカンドボールへの反応で相手を上回り、FW小柏剛の力強いドリブル突破からのシュートなどで追加点を狙っていった。慶應義塾大学はペナルティーエリア内での混戦からFW田中健太が決定的な右足シュートを放った場面があったが、枠の左へ逸れていった。

慶應義塾大の10番・田中健太のシュートは枠の左へ [写真]=内藤悠史

 1-0で迎えた後半も、積極的にゴールへ向かったのは明治大だった。48分には前線でのプレスでボールを奪ったFW小柏がドリブルでペナルティーエリアに入ったが、相手GKとの1対1でシュートを阻まれ、追加点とはならず。明治大は51分にもFW土居柊太がペナルティーエリア右側から突破してシュートチャンスを迎えたが、慶應義塾大GK上田朝都が的確なタイミングで飛び出し、コースを消してブロックしてみせた。

 慶應義塾大の2年生守護神が好守を連発し、スコアは1点差のまま。強風の影響で、曇り空に覆われたかと思えば鋭い日差しに晒されるという難しいコンディションの下、試合は進んでいった。明治大は高い位置でボール奪取から素早い攻撃でチャンスを作り出していく。64分には敵陣左サイドでボールを奪い、パスを受けたMF渡辺悠雅がペナルティーエリア手前から思い切りよく右足シュート。わずかに枠の左上へ逸れたが、決定機を演出した。

好守を連発した慶應義塾大GK上田朝都 [写真]=内藤悠史

 すると67分、次のスコアも明治大のものだった。素早いカウンターで敵陣右サイドのスペースに抜け出したMF柴戸がタイミングを計って右足クロスを繰り出すと、低い軌道のボールはゴール前の混戦を抜け、左ポストに当たってゴールへ吸い込まれた。公式記録では、ゴール前に詰めていたFW小柏の得点に。明治大がリードを2点に広げた。

柴戸海のクロスから明治大の2点目が生まれた [写真]=内藤悠史

 さらに直後の68分、相手のパスミスを拾ったFW小柏が敵陣中央から思い切りよく右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートが左ポストを弾いてゴールへ。立て続けのゴールで明治大が3-0とリードを広げ、勝利へ前進した。

 終了間際にはPKのチャンスを迎えたものの、MF渡辺のシュートはGK上田がファインセーブ。それでも3-0と快勝した明治大が3試合ぶりの白星を収め、3勝3分け3敗と五分の戦績に戻した。次節は味の素フィールド西が丘の第二試合で筑波大学と対戦する。一方、完敗を喫した慶應義塾大の次節は18日、成田市中台運動公園陸上競技場の第一試合で順天堂大学と対戦する。

【スコア】
明治大学 3-0 慶應義塾大学

【得点者】
1-0 9分 柴戸海(明治大学
2-0 66分 小柏剛(明治大学
3-0 68分 小柏剛(明治大学

取材・文=内藤悠史

By サッカーキング編集部

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