2017.01.03

チーム内競争を経て成長…ヒガシのエース・藤井一輝、「感謝」の決勝弾

値千金のゴールを決めた藤井 [写真]=鷹羽康博
育成年代を中心に取材活動を展開。

 最も厳しいポジション争いを行ってきたセンターフォワードが意地のゴールを決めた。1月2日、全国高校サッカー選手権2回戦で2連覇を狙う東福岡(福岡)が東邦(愛知)と対戦。CBアピアタウィア久とCB小出晴貴を中心に粘り強い守りを見せた東邦の前に苦戦したものの、FW藤井一輝が決勝ヘッドを決めて1-0で勝った。

 後半16分、東福岡は左のハイサイドを取ったSB小田逸稀がMF鍬先祐弥とのワンツーからクロスボール。これをDFの前に強引に身体をねじ込んだ藤井が頭で合わせて決勝点を挙げた。

 東福岡のエースストライカーを意味する9番を背負う藤井だが、前半25分にMF高江麗央の決定的な右クロスを枠外へ外してしまうなど、チャンスに絡みながらも得点することができていなかった。すると、チームは後半12分に、もう一人のセンターフォワード、FW佐藤凌我を投入。自分が交代すると思ったという藤井の予想に反して、佐藤はMF青木駿と交代して右サイドに入った。

 前半にチャンスを逸し、後半も結果が出ない中でそれでも使い続けてくれたチームへの感謝。その思いをゴールへ結びつけた藤井は「後半も使い続けてくれた監督だったり、応援してくれた仲間、最後いいボールを供給してくれた仲間に感謝したい」と微笑んだ。

 藤井はこの1年、佐藤と熾烈なポジション争いを演じてきた。当初は昨年度の決勝で交代出場し、埼玉スタジアム2002のピッチで日本一の瞬間を経験している佐藤が一番手扱い。実際、新チーム発足直後の新人戦で背番号9を背負ったのは佐藤の方だ。それでも、藤井は「絶対に負けられないライバル」を上回るような結果を残して「9」をもぎ取る。

 2月の新人戦九州大会では長崎総科大附との準決勝で4ゴールを決めるなど優勝に貢献。そして今春から背番号9を獲得した藤井はインターハイ予選準決勝、決勝でチームの全得点を叩き出し、選手権予選決勝では2ゴールを決めていずれもチームを優勝へ導いた。一方で佐藤もプレミアリーグWESTでチームトップの11ゴール(得点ランキング3位)を奪うなどアピール。1つのポジションを懸けて全国トップクラスのFW2人が1年間争ってきたが、今大会、藤井は「9」を守って、戦いをスタートさせている。

 この日、「決めないといけないという意志でやって」決勝点を決めた藤井。もちろん、ミスもあっただけに満足はしていない。ライバルに負けないように、結果を出し続けてヒガシの1トップとしての仕事を全うする。

文=吉田太郎

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