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日体大DF高野遼、関学大MF森俊介との“スピード対決”は「負けるつもりはない」

2016.12.12

静岡産業大戦に先発出場した高野 [写真]=金子拓弥

 地元・大和での開催となった平成28年度 第65回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)2回戦。学生最後の大会の初戦で、日本体育大学のDF高野遼(来季横浜F・マリノス加入内定)はケガを抱えながらも強行出場した。

 神奈川県大和市出身の高野にとって、「大和スポーツセンター競技場」での開催となった10日の静岡産業大学戦は“地元凱旋”。本来ならば地元の友人を試合に招く予定だった。ところが、2週間前の練習中に足首を負傷。「歩くのもやっとで、全然ボールを蹴れない」状態から急ピッチで調整を続けて2日前に全体練習に合流し、痛み止めの薬を服用して何とか先発出場を果たした。しかし、「少し無理をし過ぎました(苦笑)。治りかけてきてはいたんですけど、やっぱり足が気になってしまい、全然試合に集中できなくてダメダメでした」と、本来の出来とはほど遠く、61分に自ら足の違和感を訴えて途中交代した。

 それでもチームは2-0で勝利し、準々決勝へと駒を進めた。次の相手は前回大会王者の関西学院大学。相手は右サイドに来季アルビレックス新潟加入内定のMF森俊介を擁し、高野とのJ内定選手同士によるサイドでの攻防が試合のカギを握る。日体大と同会場で行われた関西学院大の初戦を見た高野は、4得点に絡んだ森のプレーに警戒した。

「やっぱりパワフルな選手だなと思いますけど、スピードでは負けるつもりはないので、そこはバチバチと真っ向勝負したい。ただ、今の(ケガの)状態ではまずいので、先生と相談しながら、とにかくコンディションを整えたい」

「楽しみ」と待ち望む“スピードスター対決”に挑むべく、まずはコンディションを整えて万全を期す。

取材・文=平柳麻衣

By 平柳麻衣

静岡を拠点に活動するフリーライター。清水エスパルスを中心に、高校・大学サッカーまで幅広く取材。

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