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旗手怜央の4戦連発弾で順天堂大が決勝へ…堀池監督は守備を高評価/総理大臣杯

2016.08.13

4戦連続ゴールを決めた順天堂大のルーキー旗手 [写真]=岩井規征(サッカーキング・アカデミー)

 第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝が12日に行われ、順天堂大学と日本体育大学が対戦。互いの意地がぶつかり合う熱戦は、前後半の終盤に1点ずつを奪う理想的な展開で、順天堂大が2-0の勝利。20年ぶりの決勝進出を果たした。

「ボールをしっかり動かすのが順天堂大のサッカー。暑い中でも攻め急がずにボールを回せていたが、前半は最後の崩しの部分が上手くいかなかった」と堀池巧監督が振り返ったとおり、順天堂大は立ち上がりから、自陣からボールをつないで相手ゴール前まで迫るものの、最後の精度を欠き、得点を奪えない展開が続く。6分、23分には旗手怜央が個人技からシュートを放つも、いずれも得点には至らず。じりじりとした試合展開の中、先制点が生まれたのは前半アディショナルタイムだった。ペナルティエリアの外でボールを受けた旗手は迷わず右足を一閃。会場もどよめく強烈なシュートがネットを揺らし、順天堂大が先制に成功する。旗手はこれで今大会4試合連続得点を記録。堀池監督も「攻撃は彼に頼っている部分がある。それだけ能力のある点取り屋」と賛辞を送った。

 後半は、日体大がロングボールを起点に順天堂大ゴールに襲い掛かる。59分、64分にはディフェンスラインの裏に抜け出した相手FWに立て続けに一対一の場面を作られるが、「シュートはいいコースじゃなかったので自分の止められる範囲だった」と、GK中村研吾がいずれも落ち着いた対応で好セーブをみせ、ピンチを切り抜けた。

 その後は一進一退の攻防が続くが、後半のアディショナルタイムに、左サイドをドリブルで駆け上がった松島奨真が中央でフリーとなっていた名古新太郎にラストパス。これを名古が落ち着いて流し込みリードを2点に広げる。このまま試合終了となり、順天堂大が2-0で決勝進出を決めた。

 試合を振り返り、堀池監督は「いくつかチャンスがあったが決めきれない中で、今日もGK中村含めディフェンスラインが身体を張ってくれた」と4試合無失点のディフェンス陣の踏ん張りを称えた。

 また、GK中村は「全員攻撃、全員守備をチームのコンセプトとして掲げている。(2回戦、準々決勝と)ここまで1-0で後半を戦うことが多かったので最後まで集中を切らさずプレーできた」と振るとともに、「今のチームには負ける雰囲気や失点する雰囲気がない。欲を言えば無失点でこのまま優勝したい」と次なる戦いに向け意気込みを語った。

【スコア】
日本体育大 0-2 順天堂大

【得点者】
0-1 45+2分 旗手怜央(順天堂大)
0-2 90+4分 名古新太郎(順天堂大)

取材・文=濱田祥文

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