先制点を決め、喜びを爆発させる古谷[写真]=平柳麻衣
平成28年度千葉県高校総体サッカーの部準決勝が19日に行われ、流通経済大学付属柏高校は暁星国際高校と対戦。2-0で勝利を収め、2年連続13回目の全国大会出場を決めた。
貴重な先制点を挙げたのは、「技術は流経の中でドベの方」と自身を語る流経大柏FW古谷三国だった。ボールを支配しながらも決定機を作り出せずに前半を終えた流経大柏。三国は後半開始から攻撃の切り札として投入された。
「自分は下手くそなので、がんばることしかできない。でも足には自信があるので、がんばって走って、裏を取って、ゴールを狙っていけたらいいと思っていた」
待望の瞬間は52分。それは、古谷自身が「ビックリした」と振り返るほど、思い切りのいい見事な一撃だった。味方のロングスローから相手選手と競り合い、ペナルティーエリア内で混戦になると、最後はこぼれ球に反応して右足を振り抜き、ゴールに突き刺した。
「最初に競った時は味方が決めてくれたらいいなと思ったけど、返ってきたので思い切り右足を振った。いつもあんなシュートは決まらないのでビックリした」
千葉県大会決勝に進出したことで流経大柏はインターハイの出場権を得たが、その前に21日の決勝戦で千葉県内のライバル、市立船橋高校と対戦する。
「全国よりもまずは決勝で市船に勝ちたい。今季はプレミア(高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグEAST)で全然勝ててないので、優勝したいし、点を取ってチームに貢献したい」
憧れの選手に日本代表FW岡崎慎司(レスター)の名を挙げる古谷は、泥臭く、献身的なプレーでゴールを狙う。