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中央大、翁長聖と縣翔平の得点で東洋大に逆転勝利…首位で前期リーグを折り返す

2016.06.14

こぼれ球を押し込み決勝点を挙げた縣翔平〔写真〕=佐竹真琴(「中大スポーツ」新聞部)

文=岩根史記(中大スポーツ)

 JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦2部前期リーグの大10節で、神奈川大学との上位対決に競り勝ち、依然1部昇格圏内の2位をキープする中央大学。この日も上位の東洋大学と対戦した。

 前半を0-0で折り返し、後半にFKから先制を許すも、翁長聖と縣翔平のゴールで逆転。破竹の6連勝で今季初の首位に浮上した。

 高い気温と強い風の吹く難しいコンディションの中で行われた東洋大戦。第1試合で首位の東京国際大学が引き分け、勝てば首位浮上となる一戦となった。「あまり首位を意識させなかったが、序盤は守備陣の動きが硬かった」(佐藤健助監督)と東洋大の仙頭啓矢、佐藤仁紀の強力2トップ相手にディフェンスラインが後退。序盤は東洋大がペースを握る。

27分、東洋大にPKを献上するも、佐藤のキックをGK置田竣也が抜群の読みでストップ。「あれがすべて」と佐藤助監督も語る通り、このプレーが勝敗の分かれ目となった。

一方の中央大は、前半終了間際に古橋匡梧のクロスから矢島輝一が頭にわずかにバーの上。前半は0-0で折り返す。

 後半、中央大は風上となるも、51分にゴール左からのFKを仙頭に直接決められ、東洋大に先制を許す。

 先制された中大だったが、すぐに試合を振り出しに戻す。56分、古橋のサイドチェンジを受けた翁長聖がディフェンスを1人外し、「フリーだったので思い切り打った」という豪快なシュートがゴール左に決まる。

 その後は中央大ペースで試合が展開。65分、CKの混戦から矢島が押し込むも判定はオフサイド。さらに76分、矢島とのワンツーから途中出場の寺村介が放ったシュートはGKの好守に阻まれる。

 逆に83分、手薄になった自陣右サイドを東洋大に突かれ、シュートまで持ち込まれるがポストを直撃。東洋大も決定機を決められない。

 そして86分、CKから小川雄生のヘディングはGKに弾かれるも、「自分はヘディングが強くはないので、こぼれ球を狙っていた」という縣翔平が泥臭く押し込みついに中大が逆転。このゴールが決勝点となり、2-1で見事に中大が逆転勝ちを収めた。

「相手の2トップは裏に走ってくるのは分かっていたので、そこは警戒した」と佐藤助監督、守備陣の選手たちは口をそろえる。失点はFKを決められた1点にとどめ、「選手たちがよく走り、流れをものにできた」(佐藤助監督)結果、後半に多くのチャンスを生み出し、逆転につながった。

 2部降格年のリーグ戦前期を首位で折り返し、「自信を持ってやっていけば勝てる相手」(矢島)、「チームとしての戦い方も定まってきて、個人的にも自信がついた」(上島拓己)と選手たちは手ごたえを口にする。

「2月、3月はけが人も出ていて、うまくチームとしてまとまっていなかった。リーグ戦の2、3試合目くらいからチームの形ができてきて、そこから連勝できた」と佐藤助監督が語るように、試合を追うごとにチームとしての成熟度は高まっている。本来は2部に所属するようなチームではないだけに、後期リーグ戦もこの勢いを続け、何としても1年での1部復帰を成し遂げたい。

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