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明治大、河面旺成が2戦連続FK弾…終盤に追いつき、桐蔭横浜大と価値あるドロー

2016.05.01

2試合連続で直接FKを決めた河面(左) [写真]=渡邊弘基(明大スポーツ)

文=鈴木拓也(明大スポーツ)

 価値あるドローで勝ち点1をつかみ取った。JR東日本カップ2016関東大学サッカーリーグ戦前期リーグ、第4節終了時点で首位を走る好調、桐蔭横浜大学との一戦は、39分にクリアボールをカットされてそのまま先制点を献上。強風の風上に立った前半だったが決め手を欠き、1点ビハインドで前半を折り返す。選手交代、システムチェンジで攻勢に出た後半はゲームの主導権を握り、多くのチャンスを作った。そして83分、ゴール正面で得たFKを河面旺成が直接決める。その後も最後まで逆転を狙い続けたが、1-1の痛み分けでタイムアップとなり3試合ぶりの白星とはならなかった。

 2試合連続で正確無比な左足が火を吹いた。1点を追い掛ける83分、ペナルティーエリア手前で途中出場の岩田拓也が倒されFKを獲得。凛とした表情でボールの前に立った河面は、短い助走から柔らかく左足を振り抜いた。「壁が低いところがあったので、そこを狙うイメージをしていました」(河面)。壁の前に味方を立たせGKからボールを隠せば、あとは自慢の左足と頭の中のイメージを共有するだけ。抑えられたボールは緩やかに巻かれ、ゴール左隅に吸い込まれていった。前節に続き直接FKを沈めた河面は「決めていくことで自信を深めていければ」と笑顔。チームに欠かせないレフティのプレースキッカーとして存在感を高めていく。

 思いどおりのゲーム運びはできなかった。強風が吹き荒れる中、前半風上に立った明治大は立ち上がりから中盤を省略するロングボールを多用。しかし、丹羽詩温、土居柊太の2トップに効果的なボールを供給することができず。中盤以降でもパス回しのテンポが上がらず、道渕諒平、渡辺悠雅らサイドアタッカーが孤立する場面が何度も見られた。「前半20分、30分くらいは攻守において頭の切り替えの部分が遅くて、相手に先手を取られて何気なく試合が運んでいってしまった」と道渕。立ち上がりからいかに明治大らしいサッカーを展開し、主導権を握っていけるかが目先の課題といえよう。
  
 チームの共通意識は高まっている。後半開始から2人目、3人目のサポートが早くなりポゼッションを高めていく。60分に岩田が入り前線を活性化すると、続く70分には岸本英陣に代わって櫻井敬基が投入され3-4-3にシステムチェンジ。「3バックにしたら攻撃的にいくというチームの共通意識があります」(河面)と前の人数を増やすと、ゴール前の細かいパス交換から何度も桐蔭横浜大ゴールを脅かした。中盤のスペースは柴戸海、牛之濱容のダブルボランチがしっかりとケア。セカンドボールを拾うことで攻撃に厚みをもたらした。同点後もゴールへと向けられた矢印はブレることなく、最後まで逆転ゴールを狙い続けることができた。

 貴重なドローを次節へとつなげる。「追いついたことを良しとして、また切り替えて次節に向かっていきたいと思います」(栗田大輔監督)。開幕2連勝から一転、ここまでの3試合は白星から遠ざかっているものの焦りはない。長い目でシーズンを見れば、終盤で追いついた今節も価値のある勝ち点1を手にすることができた。
次節の相手は駒澤大学。今節でも勝利を挙げ勝ち点8で暫定3位と好調をキープしており、シンプルなサッカーでアグレッシブに攻め続けるのが大きな強みだ。はっきりとした戦い方をしてくるであろう駒澤大に対し「それに合わせて自分たちも蹴らずにしっかりと下からつないでいきたいです」(河面)。自分たちのサッカーを貫き、4試合ぶりの勝ち点3をつかみにいく。

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