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関大FC2008、開幕戦はドロー決着…守備陣奮闘で貴重な勝ち点1を獲得

2016.04.10

関西サッカーリーグを戦う関大FC2008 [写真]=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 いよいよサッカーのシーズンが幕開けとなる。関西大学サッカー部は総勢約200人を誇り、7チームに分かれて全カテゴリーで優勝を目指している。その先陣を切るのが9日に行われた第51回関西サッカーリーグDivision1を戦う関大FC2008だ。10日に初戦を迎え、2016年度 第94回 関西学生サッカーリーグを戦うトップチーム、そしてサッカー部の選手全員の勢いをつけるためにも勝ち点3は必須。『全員サッカーで日本一』を目標に掲げる関西大の大事な初戦がスタートする。

 この日の相手は、昨年1勝1敗と五分の成績だったレイジェンド滋賀FC(以下、滋賀)。スタンドは相手側の応援で埋め尽くされ、完全なアウェー戦の中で試合が始まった。「集中して入ろうと言っていたが」とMF松井洸叡ゲームキャプテンが振り返ったように、関大イレブンがいきなり開幕戦の雰囲気にのまれる。開始1分も経たない間に、先制点を献上。ロングボールにディフェンス陣が対応できず、簡単に失点を喫した。会場は一層の盛り上がりを見せ、完全に流れは相手に傾く。

 しかし、今年の関大は一味違うところを見せつける。劣勢だった状況の中で迎えた8分、相手のミスからボールを奪うと、そのままカウンター攻撃に転じた。最後は、空いた左サイドでパスを受けたDF鐘尾駿介が、相手DFを一人かわしてシュート。「イメージどおりで得意な形」と自画自賛した鐘尾のゴールですぐさま試合を振り出しに戻す。「自分たちの特徴はつなぐサッカー」(松井)。その言葉どおり、得点後は息の合ったパスサッカーを展開する。セカンドボールも拾えるようになり、ボールを支配して試合が進んだ。特に中盤のMF中堀増朗、松井、島田将也がパスの起点になり、ディフェンスラインを高く保つ相手の裏を狙う攻撃で、何度もチャンスをつくった。完全に試合の流れを握るものの追加点を奪うことはできず、1-1で前半を折り返す。

 勝負の後半を迎えるが、主導権を握ったのは滋賀だった。55分過ぎまでは、完全にボールの支配を許して防戦一方。関大のつなぐサッカーも影を潜めた。また、この試合はイエローカードが3枚も飛びだし、激しい球際の攻防が繰り広げられる。何度もゴール前を脅かされるも、守備の要である安田有輝、門坂夢人が幾度となく弾き返し、GK岩瀬有貴も好セーブを見せた。「ずっと攻められていたけど、守備陣は耐えることができた」と振り返ったように、守備陣の奮闘がさえわたった後半。攻撃陣も一瞬の隙を突く、カウンター攻撃で見せ場をつくったが、判定にも泣き、ドロー決着。白星こそは逃したが、耐えしのいで勝ち点1を獲得した。

 関西リーグ開幕戦、関大勢初の公式戦を勝ちきれなかった結果に、選手たちは悔しさをあらわにした。しかし、耐え忍んで得た勝ち点1は何よりの収穫で、最後まで戦い抜く姿勢を存分にピッチで表現していた。今年は、関西大サッカー部総勢が真摯に『全員サッカーで日本一』を目指す。関大FC2008がまずは先陣を切り、確かな一歩を踏み出した。

文=高橋良輔(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

選手のコメントは関大スポーツのホームページ(http://kanspo.univ.nikkansports.com/?p=3860)に掲載しています。また、関大スポーツは関西大学の選手に独占インタビューを行い定期的にインターネットに掲載しております。その他にもTwitter(@kanspo)にて試合速報を行っています。ぜひ、ご覧ください!

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