2016.04.03

早稲田大のスーパーサブからエースへ…ゴールへの執念を燃やす中山雄希

開幕戦で2ゴールを決めた早稲田大FW中山雄希[写真]=JUFA/REIKO IIJIMA
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 2年間、早稲田大学の絶対的なエースとして活躍した宮本拓弥が、水戸ホーリーホックに入団。さらには、昨季11得点を決めた山内寛史が負傷のため長期離脱。19年ぶりの関東リーグ制覇に貢献した2人に代わって、JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦1部のオープニングゲーム、流通経済大学戦では中山雄希、岡田優希が2トップを担った。

 昨年度の王者として臨んだ一戦に対しても、「多くの観客がいる中で、プレッシャーはあったが、自分たちのサッカーを披露できるワクワクした気持ちもあった」と、気合は十分だった。昨季13試合の出場のうち、先発出場はわずかに1。そんな中山が、開幕戦から結果を出した。

 スコアレスで迎えた前半終了間際の44分、相手陣内の深い位置でボールを受けた左サイドの秋山陽介がクロスを上げると、ペナルティーエリア内でファーサイドに走りこみフリーになった中山がヘディング。「合わせるだけのいいクロスだった」と、絶賛したボールを流しこみ、早稲田大が先制する。

 60分には、新井純平のシュート性のクロスボールを受けた中山が、ペナルティーエリア内でキープ。相手DFを振りきり、左足シュートで追加点を決めた。「シュートまでのキープや切り返しなどは感覚的なプレーだった。去年、一昨年からやれないとは思っていなくて、いつ出番が来ても自分の強みは出せると思っていた」。以前から取り組んでいるラダーや瞬発系のトレーニングで、アジリティを高めてきた地道な努力が実を結んだ得点だった。

 さらに、「中山はスピードがあるので、相手の背後を取ってフィニッシュまで持ちこむ力がある」と早稲田大の古賀聡監督が評したように、何度も相手DFの裏を狙い続け、ゴールを目指した。中山が放ったシュートは、両チーム最多の7本。得点への意欲は誰よりも強く、「目指すは得点王。20点は決めたい」と、最終学年として迎える今季に懸ける想いは人一倍強い。

 しかし、昨年10月に受けた手術が未だに影響し、まだ本調子ではないという。実際、この試合も、前線でボールを失うことがあり、85分には途中交代を余儀なくされた。「今日のプレーには満足していない。もっと成長していかないといけない」と、試合後は一切笑顔を見せなかった。

 昨季の早稲田大は、1試合で3得点以上挙げておらず、1点が試合を左右することが多かった。得点力不足の懸念がある中での中山の台頭は大きな収穫と言えるだろう。粘り強い守備に加えて、中山がこの調子でゴールを量産し、さらに得点源として期待される山内が復帰すれば、早稲田大の連覇も現実味を帯びてくるはずだ。

文=酒井伸

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