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プロ予備軍の宝庫、関東大学リーグがいよいよ開幕!…4年生FWの得点王争い、ルーキーの活躍に注目

2016.04.01

国士舘大の松本孝平(上段左)、早稲田大の山内寛史、慶應大の山本哲平(下段左)、流経大の今津佑太(下段右)

 4月2日、JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグがいよいよ開幕する。

 1部リーグは昨シーズン、早稲田大学が2位明治大学とのマッチレースを勝ち点差「1」で制し、19年ぶりの優勝を果たした。今シーズンも混戦が予想される同リーグの注目ポイントを紹介したい。

 まずは、40年ぶりの連覇を目指す王者、早稲田大。昨シーズンは13勝中11勝が1点差試合と、抜群の勝負強さを見せた。22試合で19失点とリーグトップの堅守を誇ったが、今シーズンは最終ラインの顔ぶれが変わる。リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたDF金澤拓真、レノファ山口FC加入のDF奥山政幸、ザスパクサツ群馬加入(3月31日に退団発表)のDF八角大智が卒業し、新主将のDF新井純平や全日本大学選抜のDF鈴木準弥を中心とした新たな守備陣が安定感を保てるかがキーポイントになりそうだ。前線は昨シーズン11ゴールのFW山内寛史が軸。3月16日に行われた大宮アルディージャとの練習試合では、0-3で迎えた後半開始時から出場し、9分間で2ゴールを奪う原動力となった。最高学年として迎える今シーズン、得点王争いに絡む活躍が期待される。

 2年連続で2位に終わった明治大は、MF和泉竜司(名古屋グランパス加入)など実に7名もの4年生がJリーグクラブへ加入。さらに、U-23日本代表DF室屋成(新4年)がFC東京に加入した。主力メンバーの大半が抜けた今シーズン、まずは土台となる陣容を固めて上位を狙っていきたい。

 上記2校のほかにも、昨シーズン3位の慶應義塾大学、同4位の流通経済大学、5位の国士舘大学など各校の戦力を見渡すと、かつてないほどの大混戦が予想される。そんな中、注目ポイントの一つに挙げられるのは、最高学年を迎えたストライカーたちの得点王争いだ。早稲田大のFW山内のほか、昨シーズンの得点王、国士舘大FW松本孝平や得点ランク2位の慶應義塾大FW山本哲平らがゴールラッシュを見せれば、優勝争いは盛りあがるに違いない。

 もう一つ、高校年代のサッカー界を盛り上げた新入生の台頭にも注目だ。王者、早稲田大には、高円宮杯U-18プレミアリーグ・チャンピオンシップを制した鹿島アントラーズユースの主将MF千葉健太やDF大里優斗、ガンバ大阪ユース出身のFW武田太一らが加入。明治大にはU-19日本代表候補のMF佐藤亮(FC東京U-18出身)や、インターハイと高校選手権で“夏冬連覇”を達成した東福岡高校で主将を務めたMF中村健人らが加わった。青森山田高校で主将を務めたDF北城俊幸は慶應義塾大、G大阪ユースの守護神だったGK羽野匡哉は流通経済大へと進学。彼らがルーキーイヤーで試合に絡めるか、フレッシュな面々の活躍も楽しみにしたい。

 いよいよ明日、開幕を迎えるJR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ。第1節の対戦カードは以下のとおり。

【1部】
(2日)
早稲田大vs流通経済大(味の素フィールド西が丘、12時開始)
明治大vs慶應義塾大(味の素フィールド西が丘、14時開始)
(3日)
順天堂大vs日本体育大(成田市中台運動公園陸上競技場、14時開始)
専修大vs駒澤大(県立保土ヶ谷公園サッカー場、11時30分開始)
国士館大vs桐蔭横浜大(県立保土ヶ谷公園サッカー場、14時開始)
法政大vs筑波大(茨城県立カシマサッカースタジアム、14時開始)

【2部】
(3日)
朝鮮大学校vs明治学院大(成田市中台運動公園陸上競技場、11時30分開始)
中央大vs東京学芸大(茨城県立カシマサッカースタジアム、11時30分開始)
関東学院大vs青山学院大(東洋大学朝霞グラウンド、11時30分開始)
神奈川大vs東洋大(東洋大学朝霞グラウンド、14時開始)
拓殖大vs東京農業大(東京国際大学第一サッカー場、11時30分開始)
東海大vs東京国際大(東京国際大学第一サッカー場、14時開始)

文=内藤悠史

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