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無念の初戦敗退…都市大塩尻DF桑田明法が後輩にエール「もう一度この舞台に」

2016.01.03

都市大塩尻のDF桑田明法 [写真]=小林浩一

 平成27年度第94回全国高等学校サッカー選手権大会の2回戦が2日に行われ、都市大塩尻高校(長野)は神戸弘陵高校(兵庫)と対戦した。

 都市大塩尻は立ちあがりからペースをつかみ、積極的に攻めるも、相手の体を張ったディフェンスを前に得点を奪うことができない。すると、66分に一瞬の隙を突かれて失点。終盤の猛攻も実らず、無念の初戦敗退となった。

 フル出場したセンターバックの桑田明法は、「相手は来シーズン、プレミアに上がるチームなので強いだろうと思っていたけど、手も足も出ない相手ではなかった。前半20分ぐらいまでは都市大の方が勢いを持ってやれていたし、勝てる相手だと思った」と振り返った。

 しかし、迎えた66分、最終ラインの裏を取った相手選手の手にボールが当たったかに見えた場面で、都市大塩尻DF陣に隙が生まれ、失点を喫した。長野県リーグでは他を寄せつけない強さで優勝し、選手権の県予選も無失点で駆け抜けたチームに、この1点が重くのしかかった。「あれは防げたし、失点するような場面ではなかった。何であそこでもう一歩足を出さなかったのか。長野県でダントツで勝てたからといって全国でも勝てるわけじゃないし、失点しないことの大事さを学んだ」(桑田)

 この試合の都市大塩尻は先発メンバー全員が3年生で、その多くが1、2年生の時からチームの主軸を担ってきた。「最初は遠慮している部分もあったけど、いろんなことを経験してぶつかりあっていくうちに、要求しあえるようになった。今日はみんなが自分の想いをぶつけてやれたゲームだったからこそ、勝ちたかった」(桑田)

 無念の想いを後輩たちに託す。「後輩には『甘えてたら全国には出れないし、もう一回気を引き締めてやれ』と言いました。もう一度この舞台に戻って、この景色を見てほしい」。そして、桑田自身は指導者を目指して大学へ進学する。「大学では経営学を学んで、サッカー指導者を目指したい。ゆくゆくは、高校サッカーにも携われればいいなと思っている」

 選手権ですべてが終わるわけではない。桑田はここから、新たなサッカー人生を歩み始める。

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