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専修大が今季2勝目…好セーブ連発のGK福島春樹「まだ優勝のチャンスはある」/関東大学リーグ

攻守にわたって好プレーを見せた専修大GK福島春樹(中央) [写真]=平柳麻衣

文=平柳麻衣

「最近勝ってないから、(選手交代を)どうやっていいのか分からなかった」(専修大学源平貴久監督)。それほどまでに忘れかけていた勝利の喜び。開幕から低迷が続いていた専修大は、JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦1部リーグ第9節の国士舘大学戦で、ようやく今季2勝目を挙げた。

 開幕から第8節までで積み上げた勝ち点は7。関東大学リーグ4連覇中の絶対王者専修大は、降格圏内の11位に沈んでいた。迎えた第9節の相手は第7節から首位に立っている国士舘大。「相手は首位だし、今日負けたら(優勝は)もうないぞとコーチ陣に発破をかけられていて、自分たちもその危機感を感じ取っていた」と主将の萩間大樹が話したように、専修大は背水の陣で今節に臨んだ。

 立ち上がりから3-4-3の中盤に入った佐藤祐太が起点となり攻勢に出る専修大。右サイドの飯田貴敬の攻め上がりから何度もチャンスを演出すると、33分、飯田のサイド攻撃から先制点が生まれる。佐藤からパスを受けた飯田が右サイドの裏に抜け出し、中央へ折り返すと、走りこんだ平信翔太が右足でシュート。専修大にとってはこれが今季初めて奪った先制点だ。源平監督は「最近は前から行くという良さが消えていたので、前半に点が取れたのは本当に大きかった」と振り返った。

 1点リードで折り返した後半は、第8節まででリーグトップの18得点を挙げている国士舘大攻撃陣が反撃開始。「受けて立たないで相手よりも前に前に行こうとは意識していたが、やっぱり相手の勢いに押されてしまった」と萩間が振り返ったように、長身の松本孝平やスピードのある大石竜平にロングボールを入れる国士舘大の個性を生かした攻撃に手を焼いた。しかし、浦和レッズ加入内定の守護神、福島春樹が最後の砦となって立ちふさがる。52分、右サイドから国士舘大の大石が放ったシュートは横っ飛びでセーブ。72分には、国士舘大の松本が頭で落としたボールに大石が飛び出しGKとの一対一の状況を作られたが、福島が交錯しながらもガッチリとボールをキャッチ。国士舘大の応援スタンドがどよめくほどのビッグセーブを連発した。

「これだけ止めて最後に入れられて1-1で終わったりしたら嫌だった」という福島の圧巻のプレーは86分。国士舘大のCKからのボールをキャッチすると、素早く最前線の廣瀬慧へロングフィード。これが完璧なタイミングで廣瀬に収まると、最後はフリーで中央に走りこんだ岡亘哉が冷静に流し込み2-0。直後の88分にも岡が追加点を挙げ、専修大は3-0で今季2勝目、そして今季初の完封勝利を収めた。

 源平監督が「今日は後ろも前もうちの良さが出た」と振り返ったように、ここまで最も勢いのあるチームだった首位の国士舘大から奪った会心の勝利。これで専修大は勝ち点10となり、順位を1つ上げ降格圏を脱出した。「今季のリーグ戦は戦国時代というか、どこが上がってくるかわからない。どこにでもチャンスはあるし、うちもまだ取り返せる位置につけている」と福島が話したように、今季のリーグ戦は大混戦を極めており、10位の専修大と首位の国士舘大の勝ち点差はわずか6。スロースタートではあったが、選手個々の能力が高く、4連覇で培った“勝者のメンタリティー”がチーム内に染み込んでいる専修大であれば、ここからの巻き返しは十分に可能だ。

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