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桐蔭横浜大の猛攻を耐えぬき、数的不利の早稲田大がドローに持ちこむ/関東大学リーグ

[写真]=濱野陽子

文=濱野陽子

 4月11日、雲の隙間から晴れ間が見える多摩陸上競技場で行われた、JR東日本カップ2015 第89回関東学生サッカーリーグ戦、1部第2節、早稲田大学対桐蔭横浜大学の一戦は、桐蔭横浜大が試合の主導権を握ったものの、早稲田大も辛抱強く耐え時には食らいつき、激しい攻防が繰り返される試合となった。

 早稲田大は、全日本選抜のDF奥山政幸、関東選抜の新井純平、また去年リーグ戦で7得点を挙げた山内寛史などのタレントをそろえ、毎年リーグ戦で優勝争いに絡んでおり、今シーズンのさらなる飛躍が期待されるチーム。対する横浜桐蔭大は一昨年、1部リーグに昇格してから苦しい戦いを強いられているが、シーズン後半に勝負強さを発揮して1部に留まっている。今年の目標はインカレ出場だ。

 立ち上がりは、横浜桐蔭大がペースをつかむ。しかし、早稲田大の守備を崩すことができず、なかなかゴール前までボールを運ぶことができない。その後も拮抗した展開が続き、お互い決定機を作れないまま試合が進んでいく。そんな中、前半も終わりに近づくと、横浜桐蔭大がセカンドボールを拾い始め、二次攻撃の機会を増やす。それでも、早稲田大DF奥山政幸を筆頭に守備陣が体を張ってブロック。両チーム無得点のまま前半が終了した。

 試合が動いたのは後半14分、早稲田大FW宮本拓哉が左サイドのFW山内寛史に浮き球のパスを通し、そのまま山内がドリブルで駆け上げり、右足でファーにシュート。ボールはゴール右下の隅に決まり、早稲田大が先制点を挙げた。このゴールを山内は「宮くん(宮本)がDFを背負いながら横を見ていた。それを見て相手の背後を取ったら宮くんからボールが来た。あとは自分の得意としているドリブルで仕掛け、トーキックで蹴ったら良いところに入った」と振り返る。

 勢いづいた早稲田大は追加点を狙い果敢に攻めるが、桐蔭横浜大のGK田中雄大が何度もファインセーブを見せ、得点には結びつかず。このまま早稲田大がリードを守りきるかと思われたが後半36分、早稲田大のDFが浮き球をヘディングで味方GKにボールを戻そうとしたところを、横浜桐蔭大MF山根視来が走りこんでボールを奪うと、そのまま右足でシュート。無人のゴールにボールが吸いこまれた。「相手のミスを逃さず、しっかり追うことを意識していた。狙って走っていたが、本当に自分のところに来るとは思っていなかった」と、この日、攻守両面で活躍を見せた山根は自身のゴールについて語った。

 同点ゴールの6分後には、先制点を挙げた山内がラフプレーにより、この試合2枚目のイエローカードで退場、早稲田大が数的不利に陥った。一瞬焦りが見えた早稲田大だが、主将の金澤拓真がピッチに響き渡る声で仲間を鼓舞し、士気を取り戻す。逆転弾を狙う横浜桐蔭大は前線へのロングパスを増やし、パワープレーを仕掛ける。一人少ない早稲田大も負けじと最後の力を振り絞り桐蔭横浜大のゴールを狙うがここで試合終了。ラストまで両チームが激しくぶつかり合う好ゲームだった。

 DFとして体を張り、不利な状況でも率先して声を出し、チームを支えた早稲田大主将の金澤は真っ先に反省を口にした。「桐蔭横浜大はボールを動かすのがうまく、毎年ボールを奪えない時間が長くなってしまう。その中でもボールを奪えたこと、前向きに奪えたことは良かったと思う。ただ奪った後にすぐ相手に取り返されることも多く、自分たちの攻撃の質がもっと高ければ違う展開になったと思う」

 積極的にセカンドボールを拾い、ゲームメークにおいてもひと際存在感を放っていた、横浜桐蔭大MF福島は、最後まで味方を信頼していた。「前半は0-0でいこうと話していた。後半も入りが悪く先制点を奪われたが、みんな下を向かず、前でしっかりアプローチをかけていたので、前にボールを預ければ点が取れると信じていた」

 激しく攻守が入れ替わり、互いになかなか決定機を作れない試合だったが、結果は1-1のドロー。早稲田大は次への課題が浮かびあがり、横浜桐蔭大は作戦と狙いが功を奏し、それぞれに得るものがある一戦となった。

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