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今大会初先発の杉本が殊勲のハットトリック、名古屋U18が川崎U-18を撃破/JYPSL

名古屋U18と川崎U-18の一戦は名古屋が勝利

文=安田勇斗

 気温4度、寒風吹きすさぶ、しんよこフットボールパークで行われたジャパンユースプーマスーパーリーグ、川崎フロンターレU-18対名古屋グランパスU18の一戦は、アップテンポの乱打戦となった。

 主力数人を欠く川崎に対して、名古屋は新2年生を中心とした構成。フレッシュな顔ぶれで出場機会の少ない選手もいることから、いつも以上にハイテンションな試合になることが期待された。

 ところが、序盤は互いに相手の様子をうかがう、静かな立ち上がりとなった。リスクを冒した攻めは見られず、決定機も生まれないまま時間だけが過ぎていく。そんな中、最初に主導権を握ったのは川崎。ペナルティーエリア付近で流れるようなパス交換を見せ、カットされてもセカンドボールを拾い二次攻撃、三次攻撃を仕掛けて名古屋ゴールを脅かした。

 しかし、なかなかフィニッシュに持ちこめずにいると、前半22分、パスワークを寸断され手痛い逆襲を受ける。インターセプトした名古屋はシンプルに前線へとボールを運び、最後はFW杉本崇太朗が左サイドを突破して先制点を奪取。川崎の今野章監督が「対人で強くいけず、ゆるさがあった」と振り返る守備のすき間を、名古屋が見事に突いた。そして、この得点を契機に、試合は一転してオープンな展開となる。

 1-0で前半を折り返し、迎えた後半2分。川崎のMF三苫薫が左サイドから切れこんでシュート、GKが弾いたボールをMF渡邉啓太郎が押し込んで同点に追いついた。さらに後半23分には同じく左サイドをドリブルで切り崩したDF原島亨太が中央へ折り返し、三苫が冷静にゴールに流しこみ逆転に成功した。

 形勢が川崎に傾きかけたのも束の間、後半25分に名古屋が同点に追いつく。左サイドのMF岸寛大とのワンツーから中央へ進入した杉本が右足を豪快に振り抜き、試合を振りだしに戻した。

 そこから両チームは決勝点を奪うべくより一層ペースアップ。球際が激しくなりフィジカルコンタクトも増え、後半35分、ついに試合が動く。この日2得点の杉本が再び牙をむいた。的確なつなぎで名古屋が敵陣へ攻めこみ、GKが弾いたこぼれ球を「狙っていた」という杉本が右足でダイレクトで合わせ、強烈なシュートをネットに突きさした。このリードを最後まで守りきり名古屋が3-2で川崎をくだした。

 勝利の立役者となった名古屋の杉本は「狭いスペースでボールを受け、シュートやスルーパスを狙うのが持ち味で、狙っていた形で点を取ることができた。自分はまだBチームなのでAチームに入れるようにがんばりたい」とコメント。一方、2得点に絡んだ川崎の三苫は「1点目は相手のミスもあったし、自分のシュートで決められなかったのは課題。チーム全体としても、ゴールへの意識をもっと高めて“決めきる力”を身に付けたい」と反省を口にした。

 この試合では勢いで上回りチャンスを確実にものにした名古屋に軍配が上がったが、川崎もトップチーム顔負けの華麗なパスサッカーを展開。今野監督は「パスをつなぐだけで満足してしまった。つなぎながら攻撃の選択肢を増やし、効果的な縦パスやスペースを突く動きでフィニッシュに持ちこまないといけない」と新チームの課題を挙げた。

 グループDでは名古屋が8勝1分で首位通過を果たし、8月に行われる準決勝に進出。敗れた川崎は暫定7位、残り1試合を戦って順位決定戦へと進む。

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