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順天堂大と明治大は譲らずドロー…専修大が首位で最終節へ/関東大学リーグ

2014.11.09

相手選手と競り合う明治大DF室屋成(左) [写真]=内藤悠史

 関東大学1部リーグ第21節が8、9日に各地で開催。江東区夢の島競技場で行われた9日の第2試合では、順天堂大学と明治大学が対戦した。

 後期開幕後、8勝1分けと圧倒的な強さを見せる明治大が大一番を迎えた。前節の勝利で首位に立ち、勝ち点差1で2位の順天堂大と激突する首位攻防戦。勝利を収めたうえで、同時刻キックオフの3位・専修大が早稲田大相手に引き分け以下に終わった場合、2010年以来の優勝が決まる。一方の順天堂大は勝てば首位奪回となり、16日の最終節・専修大戦に臨むこととなる。

 自力優勝の可能性を持つ両校。明治大の応援席は集中応援日かのような熱気に満ちていた。。立ち上がりから、球際での激しいボディコンタクトを厭わないタイトな内容となった。ボールポゼッション率を高めたのは明治大。ロングボールを織り交ぜ、最終ラインの背後を取るパスを多用して押し込んでいった。ただ、チャンスの数は順天堂大が上回った。11分にMF毛利駿也(1年・山梨学院大学附属高校出身)が左足で強烈なミドルシュートを放つと、枠を捉えたボールは明治大GK三浦龍輝(4年・FC東京U-18出身)が間一髪で弾き出した。主将GK三浦は以降もビッグセーブを見せ、最後尾からチームを鼓舞した。

 明治大はFW和泉竜司(3年・市立船橋高校出身)やMF石原幸治(4年・市立船橋高校出身)が再三に渡って左サイドの背後のスペースを突き、カットインからチャンスを窺ったものの決定機を演出することはできなかった。前半は0-0で終了した。

 後半最初の決定機は55分、明治大が作り出した。中盤でのショートカウンターから、ペナルティーエリア右側でパスを受けたMF矢島倫太郎(4年・浦和レッズユース出身)がゴール左上を狙った浮き球のシュートを放ったが、わずかに枠を逸れた。60分にもFW和泉がペナルティーエリア内でシュートコースを作り、右足で狙ったが、順天堂大GK大畑拓也(4年・前ジュビロ磐田)に阻まれた。

 終盤も互いにゴール前に迫る好ゲームとなったが、最後までゴールネットが揺れることはなかった。首位攻防戦は痛み分け。勝ち点1を分け合う結果に終わった。

 同時刻キックオフで早稲田大に勝った専修大が明治大と勝ち点で並び、得失点差で上回って首位に。勝ち点差1に3チームがひしめく大混戦で最終節を迎えることとなった。

 勝ち点44の明治大は、15日に国士舘大と対戦。同43の順天堂大は、翌16日に首位・専修大と激突する。

(取材・文=内藤悠史)

【スコア】
順天堂大 0-0 明治大

 関東大学1部リーグ第21節の結果および順位表は以下のとおり(◎はインカレ出場権獲得、●は2部リーグ降格)。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、15、16日に行われる最終節を残すのみとなった。

東京国際大0-4筑波大
慶應義塾大1-2駒澤大
国士舘大3-2桐蔭横浜大
順天堂大0-0明治大
流通経済大2-2中央大
専修大3-2早稲田大

◎1位:専修大学(勝ち点44/得失点差+26)
◎2位:明治大学(勝ち点44/得失点差+18)
◎3位:順天堂大学(勝ち点43/得失点差+18)
◎4位:早稲田大学(勝ち点35/得失点差+8)
5位:国士舘大学(勝ち点32/得失点差+5)
6位:駒澤大学(勝ち点30/得失点差-7)
7位:慶應義塾大学(勝ち点28/得失点差0)
8位:流通経済大学(勝ち点24/得失点差-6)
9位:桐蔭横浜大学(勝ち点19/得失点差-17)
10位:筑波大学(勝ち点18/得失点差-9)
11位:中央大学(勝ち点18/得失点差-17)
●12位:東京国際大学(勝ち点13/得失点差-19)

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